政治

2023.06.24 12:15

ブラジルで「テイラー・スウィフト法」が提案、ダフ屋に懲役4年

テイラー・スウィフト(Getty Images)

ブラジルの議員は、テイラー・スウィフトのツアーのチケットのダフ屋による暴力事件を受けて、転売業者に多額の罰金や懲役刑を含む厳しい罰則を科す法案を提出した。

現地メディアによると、ブラジルの消費者保護当局は、スウィフトのサンパウロ公演のチケットの列に並んでいたファンに暴力を振るい、チケットを脅しとろうとした少なくとも10人のダフ屋を逮捕したという。

この法案は、サンパウロ州選出のシモーヌ・マルケト議員によって提出されたもので、ダフ屋行為に対する最高刑を現状の懲役1年から4年に引き上げ、ダフ屋がチケットに要求していた金額の100倍までの罰金を科すことを提案している。これにより、ダフ屋の罰金は10万ドル(約1400万円)以上に達する可能性もあるとNBCニュースは報じた。

ビルボードによると、スウィフトは今月初め、人気のTHE ERAS TOURをブラジルで開催し、サンパウロで3公演、リオデジャネイロで2公演を行うと発表していた。その後、チリのガブリエル・ボリッチ大統領は、チリでも公演を行うよう頼んだことを明かしていた。

スウィフトは6月21日、英国、日本、フランス、オーストラリア、シンガポールを含む15カ国で38公演を行うThe Eras Tourの追加日程を発表した。来年のツアーのチケットはまだ発売されていないが、彼女が訪れる多くの国では、チケットの転売規制のため、2次流通市場での価格の高騰は起こらない見通しとされている。

アルゼンチン公演のチケットの価格は、153ドルとされており、多くの米国のファンがアルゼンチンに向かうかもしれないとフォーチュンは報じている。米国のTHE ERAS TOURのチケットは、転売サイトのStubHub(スタブハブ)では、9万2000ドルもの高値で取引されている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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