2023.06.11 10:00

デビューから四半世紀、米国人に愛され続ける「トヨタRAV4」

遠藤宗生
燃費データを見ると、RAV4はこのクラスのSUVでは最も燃費効率の良い車種であることがわかる。最も安価なグレードの「LE」では、EPA基準で市街地モードで27マイル/ガロン、高速道路モードで35マイル/ガロンという低燃費を実現している。ただし4WDモデルでは、後者の数字は34マイル/ガロンに落ちる。

内装は、このクラスにしては非常にベーシックだが、これこそRAV4を購入しようとする顧客が求めているものだ。内装はすっきりとしていてうまくまとめられているが、使われている素材は、ベースモデルでも、より高価なモデルでも、それほど変わりがない。

インフォテイメントシステムは、ベースモデルでは8インチのタッチパネルを備えるが、よりハイグレードなモデルでは10.5インチパネルを搭載している。どちらもグラフィックスはくっきりと見やすく、メニューも直感的で使いやすい。これが、最新モデルのRAV4で最も重要な改善点だろう。

さらに、画面左側のショートカットアイコンにより大半の機能に簡単にアクセスできるようになったほか、音声コマンドでの設定変更も可能になった。

実用性を重視するSUVにとって重要なポイントとして、RAV4は、コンパクトSUVとしては屈指のラゲージスペースの広さを誇る。リアシートの後ろのスペースは37.6立方フィートで、リアシートを倒すと69.8立方フィートにまで広がる。

トヨタの信頼性の高さは、米国の消費者がRAV4を選び続けてきた主な理由の一つだ。最新モデルでも、その継続的な人気に大きく貢献する要素であることに変わりはない。

RAV4の米国での販売価格は、ベースモデルでは約2万7000ドル(約380万円)と、このクラスにしては平均的だが、ミッドレンジの「XLE Premium」グレードでは約3万2000ドル(約450万円)、ガソリン車では最高グレードの「Limited」では3万6000ドル(約500万円)余りだ。

forbes.com 原文

翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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