マーベル作家がアメコミの描き方直伝、オンライン講座開講へ

マーベルからは、授業や課題でのキャラクター使用の許諾を得ている。「マーベル・ファンなら、よく知っているキャラクターを講師が描くのを見るほうが楽しいでしょう」とプロコペンコ。マーベルはカリキュラム作成にも関わっており、Prokoのチームと協力して、コミックで成功するために必要となる実技を正確にコースに反映させたという。

「初心者向けというよりは、中級者向けのコースだ。業界のプロが何人もProko Studio(プロコ・スタジオ)に集まったことで、1人の講師が教えられる以上の内容を網羅できた。この講座は、受講生がより優れたアート、よりすばらしいコミックを制作する一助となり、それぞれの物語と漫画に命を吹き込むきっかけになるはずだ」

Prokoによると、講師を務めるコミック作家と担当講座は以下のとおり。

・マーク・モラレス:ベタ入れ
・アリサ・マルティネス:ポーズ、しぐさ、動作
・マイク・ホーソーン:動画撮影技法と遠近法の基本
・マット・ウィルソン:コミック向けの色塗り
・ダニエル・ウォーレン・ジョンソン:背景
・ジム・ズブ:ストーリーテリングとストーリー構成
・エリック・ジスト:表紙絵
・ライアン・ベンジャミン:ペン入れ
・サンフォード・グリーン:キャラクターデザイン・ボーナス、チームデザイン、アクション
・アーロン・コンリー:ページとコマ割りの構成

この講座が提供しないというか、提供できないものの1つが、ポートフォリオレビューにおける優遇だ。マーベルは他のコミック出版社と同様、ファンからアイデアを盗んだという非難から会社を守るため、募集期間外の投稿作品をレビューすることはない。受講生の作品のレビューと批評は、講座の担当講師が行う。受講生が自分の作品をオンラインで公開したり、出版社やコミックイベント会場に設けられた正規ルートを通じてポートフォリオを提出したりするのは自由だ。

講座の開講日は7月12日。受講費は249ドル(約3万5000円)で、期間限定で20%の早割サービスを実施している。

forbes.com 原文

編集=荻原藤緒

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