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2015.06.28

伝説の投資家に学ぶ「今に活きる哲学」09ジム・ロジャーズ

フォーブスジャパン10月号より

伝説の投資家は、もちろんウォーレン・バフェットだけではない。
ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズ、ピーター・リンチ……など、これまで“伝説”を残した投資家を挙げればきりがない。
フォーブス ジャパン2014年10月号では、「投資は哲学だ!」という特集テーマに適した投資家を9人選び、その投資実績や投資術、名言から彼らの投資哲学をひもといていく。




ジム・ロジャーズ(71) クォンタム・ファンド共同創業者

名言:「自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を観ているほうがいい(人の言葉を信じるな)」

ニックネーム:冒険投資家

投資理論:ロング・ショートのヘッジファンド手法を用い、投資対象も株式、債券のみならず通貨、商品、先物・オプションと幅広い。
世界経済、通貨、政治情勢、物価などマクロ経済要因の分析を綿密に行って戦略を決めるグローバルマクロ戦略の走りであった。
ロジャーズの国の選択は、①政治・経済状況が改善に向かっている、②一般に認知されているより経済の実態がよい、③通貨に交換性がある、④換金性、流動性のある市場が存在する―などにより、決定する。
また、個別株式の投資ではいわゆるフォロワー(上がっているものに投資する)ではなく、どちらかというと地味でかつ割安な株式に投資をする。また、外部環境に肯定的な変革が見える企業の株式を選択する。

FROM EDITOR-IN-CHIEF
蝶ネクタイが印象的なヘッジファンド投資家。
1973年ジョージ・ソロスとともに設立したクォンタム・ファンドは10年間でS&P500が20%の上昇にとどまるなか、2,000%以上の驚異的なパフォーマンスを示した。
ソロスと並びヘッジファンドの先駆者である。
マスコミでの発言が比較的多く、基本的に中央銀行、政府には辛口である。シンガポール在住で、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」シンガポール版にも登場し、話題となった。

フォーブス = 文 フィリップ・ペライク = イラスト 原田隆弘 / 浦辺忠徳 / 岡本富士子 = 訳

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