自分の「パーソナルブランド」を見つける方法

Getty Images

キャリアの上で成功するためには、「パーソナルブランディング」が欠かせない。この概念自体は25年ほど前から存在するが、当初は基本的なツールだったものが、今では自分の目標や目的を達成できるキャリアを実現するための多面的なマインドセットへと進化した。

効果的なパーソナルブランディングには、十分な自己分析が必要だ。自分のブランドは作り出すものではなく、掘り起こすものだからだ。「自分」というブランドを発見するには、集中的な自己分析が必要不可欠だ。ただし、内省がすべてというわけではなく、第三者からフィードバックを得ることにより自分の考えを検証する必要もある。自分のパーソナルブランドは、自分が影響やインパクトを与えたいと考える相手の心の中に留まるものだからだ。

最初にすべき自己分析では、重視すべき6つのパーソナルブランディングの原動力がある。それは、価値観、情熱、スーパーパワー、差別化要素、目的、目標だ。時間を掛けて各要素を明確化しよう。また、自己認識(セルフアウェアネス)も重要な鍵を握る。

こうしたパーソナルブランディングの原動力を総合することで、偽りのない自分のブランドを定義し、磨き上げることができる。ブランドが明確になれば、独自の価値を提示し、自分の全ての取り組みに組み込むことができ、結果としてライバルから自分を際立たせ、キャリア上の夢を実現でき、仕事での喜びを増やせるのだ。

以下に挙げる6つのパーソナルブランディングの原動力を発掘することに注力しよう。

1. 価値観:自分の行動理念や譲れない信念。自分の価値観は、自分の人となりの中核であり、感情や行動に影響を与える。

2. 情熱:自分に喜びをもたらすもの。情熱はエネルギーをもたらしてくれる。情熱を持つことについては、周囲に生き生きとして語ることができる。

3. 差別化要素:自分と似たものを目指している人と自分とを線引きするもの。自分の秘伝のソースと言ってもよい。自分がすることにすべてに独自の色を付けてくれるものだ。

4. スーパーパワー:自分が誰よりも上手にできること。こうした強みを持つことで、関係者に大きな価値をもたらすことができる。

5. 目標:キャリアの中で自分が手にしたいと思うもの。目標には短期・中期・長期の種類がある。目標を持つことで、余計なことに気が散ることなく、重要なことに集中できる。

6. 目的:自分が行動する理由。自分の行動そのものや、その方法ではなく、「なぜ」それをやるのかということで、パーソナルブランドの基礎だ。目的は自分を導き、達成感を得る助けとなる。

コーチがついている人は、鋭い質問を投げかけてもらったり、有意義な分析をしてもらったりすうことで、自分のパーソナルブランドを発見する役に立つことだろう。メンターや同僚も助けになる。

forbes.com 原文

編集=遠藤宗生

ForbesBrandVoice

人気記事