経済・社会

2022.11.22 11:30

カニエ・ウェストのツイッター復帰をイーロン・マスクが祝福

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ラッパーのカニエ・ウェスト(Photo by Edward Berthelot/GC Images)

ラッパーのカニエ・ウェストは、反ユダヤ的な発言を繰り返した後に大手アパレルブランドとのコラボを中止したが、それらのアイテムを使って自身の2024年の大統領選挙キャンペーンを宣伝するつもりだと述べている。

ゴシップサイトの「X17 Online」が11月20日にユーチューブに投稿した動画で、ウェストはアディダスやバレンシアガ、ギャップのアパレル商品で満たされた倉庫を披露したが、そこでは彼の2024年の大統領選挙キャンペーンを意味する「YE24」のロゴをつける作業が進んでいた。

法律上の名前を「Ye」に改めたウェストは、これらのアイテムをそれぞれ20ドルで販売するという。

これは、各アイテムの小売価格からすると、とんでもない値下げになる。ウェストとバレンシアガやGapのコラボ商品の価格は約100ドルから400ドルで、アディダスのYeezyラインの価格は1着100ドル以上だった。

アディダスはフォーブスからのコメント要請を拒否し、バレンシアガとGapからの回答はなかった。

ウェストはまた、大統領選の選挙責任者を決定した模様で、「オルタナ右翼の広告塔」として知られるミロ・イアノポウロス(Milo Yiannopolous)が、そのビデオにウェストと並んで出演した。

ウエストは9月にGapとのパートナーシップから手を引き、バレンシアガとアディダスは10月に、ウエストが反ユダヤ的発言を行ったことから、彼との契約を終了した。彼は2020年の大統領選にも出馬し、奴隷解放運動家のハリエット・タブマンが「実際には奴隷を解放しなかった」、「奴隷を他の白人のために働きに行かせただけだ」と発言して物議を醸した。また、フォーブスのインタビューでは新型コロナウイルスのワクチンが「獣の刻印」だと述べ、神に逆らう行為であることを示唆していた。

ウェストは、2020年の大統領選にバースデーパーティと呼ばれる新政党から出馬し、約6万票を獲得していた。

ツイッターのロック解除を確認


ウェストのツイッターのアカウントは、10月10日にロックされていたが、20日のツイートで彼は、「テスト中。テスト中。自分のツイッターが制限解除されたか確認中」とつぶやき、ロックが解除されたことを確認した。イーロン・マスクは、ウェストのツイッターへの復帰を歓迎し、「憎むべきものを殺さず、愛するものを救え」とリプライした。

一方で、2024年にウェストの選挙参謀を務めるイアノポウロスのアカウントは、人種差別的な発言が原因で凍結され、マスクがドナルド・トランプを含む著名アカウントを復活させた後も、そのままになっている。イアノポウロスは今夏、陰謀論者として有名な共和党の極右政治家のマージョリー・テイラー・グリーン議員の事務所でインターンを務めていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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