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2022.10.18 11:45

巣ごもり需要で人気のサイレントDIYプロジェクト「塗る壁紙」

松村敦

プレスリリースより

テレワークで余暇ができてDIYへの関心が高まってきたのは結構なことだが、トンテンカンと大きな音を立てればご近所に迷惑だろうと二の足を踏んでいる人も多いはず。しかしここに強い味方が現れた。音を立てない「サイレントDIY」を提案するヤマチコーポレーションだ。

北海道を拠点に世界の建材を提供するヤマチコーポレーションは、建築素材のオリジナルブランドMYKE(マイク)にて「音を気にしない室内ぬりかべで秋の夜長の夜DIYを楽しもうキャンぺーン」を展開。10月より「秋の夜長に楽しむ内装材DIYセット」の販売を開始した。価格は1万780円。

これは、電動工具などを使わず、静かに塗るだけで部屋の模様替えができる内装材。ラトビアのシルクプラスター社が開発した塗る壁紙「シルクプラスター」だ。毛糸をほぐしたような素材で、塗るとフェルトのようなモコモコしたテクスチャーになり、温かい雰囲気が出る。

「シルクプラスター」は2020年8月から本格販売されていたが、このところのDIYブームの影響で一般顧客が急増した。同年3月に発表したところ、通常なら新商品の定着に2〜3年かかるのだが、わずか3カ月で大きな反応があったという人気商品だ。



材料は天然抽出物のみで、揮発性有機化合物は含まない環境に配慮した製品になっている。作業工程は3日間。1日目は塗りたい壁の周囲を養生して下地剤(プライマー)を塗り、シルクプラスターを水に混ぜておく。2日目は、水と混ぜて12時間ほど寝かせたシルクプラスターを壁に塗る。その後は翌日にかけて乾燥させる。すべて天然素材なので素手で扱っても問題なく、匂いもないので子ども部屋にも安心して使える。貼る壁紙と違って特別な技術も必要なく、初心者でもきれい仕上げることができる。水に弱いため水がかかる場所に不向きだが、反対に、霧吹きで水をかければ簡単に補修ができる。また、別の色に塗り替えたいときも水で簡単に剥がせるのは都合がいい。

「秋の夜長に楽しむ内装材DIYセット」では27色から選ぶことができる。単体での購入なら、ラメ入りの絢爛豪華な「ヴェルサイユ」シリーズやホッコリ優しい感じの「アートデザイン」シリーズから合計80色が選べる。

壁を塗るという、ちょっとした大物の本格DIYを3日間かけてじっくりと、しかも夜でも静かに楽しめるのだから、かなりの満足度が期待できそうだ。



文 = 金井哲夫

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