キャリア・教育

2022.10.11 09:30

米国で急増する「即退職」が収入増と早いキャリアアップにつながる可能性

安井克至
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Getty Images

LinkedIn(リンクトイン)の新しいWorkforce Reportによると、すぐに転職する「クイック・クイッティング」は急成長のトレンドになりつつある。米国の労働者は短い期間勤務しただけで仕事を辞めるようになっていることがLinkedInのデータで示された。多くは1年足らずで辞めている。

シリコンバレーは従業員の離職率が最も高いハイテク産業の中心地であり、転職が早いことで知られている。このダイナミックな部門で働く人々は、できるだけ多くのことを学び、新しい人間関係を築き、別の場所に移動するというプロセスを何度も繰り返す。

転職するたびに収入が増え、幅広いネットワークを築き、新しいスキルを身につけることで、長く会社にとどまる人たちよりも早く成長することができる。

LinkedInのレポートは、この現象がシリコンバレー固有のものではないことを示している。芸術、レクリエーション、メディア、行政など他のさまざまな業界の人々もシリコンバレーに続いて速いペースで仕事を辞めている。

転職における大きな変化


新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は、人々の仕事に対する考え方に変化をもたらした。もはや、従業員は現在取り巻く環境が当たり前とは受け取らない。コロナの大流行は皆に命のはかなさをまざまざと見せつけた。教訓の1つは自分にとってベストなことをし、自分の才能と経験に見合った待遇と報酬とともに意義や目的、内なる充足感を得られる仕事を見つけることだ。大量大辞職時代は人々が雇用主に何を期待するかを真剣に考え、自分のニーズや欲求が満たされないなら辞めても構わないと思っていることを明確に示した。

ときには辞めることが最善の選択


もう十分だと思い、損切りすべきときが来る。職場の状況をよく分析した結果、十分に見合う給料ではない、経営陣から無礼な扱いを受けている、何年も昇給や昇進がないなどの結論に達したなら、転職する時期かもしれない。あなたが最初に感じた思いは、あなたの職務のカバーで社内の候補者にチャンスを与える代わりに、外部の人材を高給で雇うことで再確認されるかもしれない。
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翻訳=溝口慈子

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