経済・社会

2022.08.09 11:30

ツイッター買収訴訟、オラクルのラリー・エリソンが召喚

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Getty Images / ラリー・エリソン

ブルームバーグが入手した裁判書類によると、ツイッターはイーロン・マスクに対する訴訟で、オラクルの共同創業者のラリー・エリソンを召喚した。エリソンは、マスクがツイッターに買収提案を行った際の最大の外部出資者だった。

エリソンは、ツイッターが同社の買収を撤回したマスクを相手取りデラウェア州の裁判所で起こした訴訟の一環として召喚された。

マスクの長年の盟友で、2018年から今年までテスラの取締役を務めたエリソンは、マスクがツイッターに440億ドルの買収提案を行った際に、自身の信託を通じて10億ドルの資金提供を誓約していた。

ブルームバーグによると、ツイッターは先週、訴訟の一環としてエリソンの信託の関係者を召喚した。フォーブスはエリソンとツイッターの担当者にコメントを求めたが、現時点で回答は得られてない。

ツイッターは4月にマスクの買収提案を受け入れたが、その後、交渉は決裂し、マスクは7月8日、ツイッターがスパムアカウントに関する適切なデータを提供していないと主張して、取引から撤退した。ツイッターは、マスクの対応が「不誠実」であると主張し、デラウェア州の裁判所で訴訟を起こしている。

フォーブスは世界で6番目の富豪のエリソンの保有資産を1058億ドル(約14.3兆円)と試算している。彼は13億ドル相当のテスラ株を保有している。一方、世界トップの富豪であるマスクの保有資産は推定2663億ドルだ。

ツイッターがマスクを相手取った訴訟の裁判は、10月17日から5日間にわたり行われる。ツイッター側の弁護士のビル・サヴィット(Bill Savitt)は、先月の公聴会でマスクを「嘘つき」と呼んでいた。

編集=上田裕資

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