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2022.08.08 11:30

中国外食業界の危機鮮明、「味千ラーメン」も18億円の損失

Robert Way / Shutterstock.com

中国の日本式ラーメンチェーン大手「味千拉麺」を運営する味千中国は、中国政府のゼロコロナ政策によって今年上半期に収益を悪化させた企業の群れに加わった。

味千中国は8月5日の提出書類で、2022年上半期の純損失が9000万元(約18億円)に達する見通しだと発表した。同社は前年同期に4970万元の純利益を計上していた。

同社の収益は前年同期から33%急減し6億7750万元に落ち込んだ。「収益の減少は主に中国本土と香港における新型コロナウイルスの感染再拡大によるものだ」と味千中国は述べている。

「パンデミックの影響で、中国本土と香港のレストランの一部が営業停止または制限を受けることとなり、収益が減少した」と同社は述べている。味千中国は、2021年末時点で中国本土を中心に737店舗を運営している。

上海や北京などの主要都市では、第2四半期に数千万人がロックダウンの影響を受けた。中国政府は、この措置により、100万人以上が新型コロナウイルスによる死亡を回避できたと述べている。

中国では他の外食業界の企業も苦境に直面している。スターバックスの4月から6月の中国の既存店売上高は、前年同期比44%減だった。ヤムチャイナは、6月末までの3カ月間の純利益が54%減の8300万ドルになったと発表した。

昨年9月に香港で上場した中国最大のバー・チェーンの運営元のHelens International Holdingsも、今月初め、パンデミックの影響で2022年の上半期の損失が前年同期の12倍にも膨れ上がったと発表した。

編集=上田裕資

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