キャリア・教育

2022.08.05 17:30

あえて相手に議論を勝たせることの重要性

松村敦
1971

joy
以前掲載した「委任の技術(英語版)」では、行動・委任のレベルを6段階に分けて提案していた。

1. 自分でうまくやる
2. 自分でやる、しかし、ほどよく
3. 委譲し、監督する
4. 委任し、信頼する
5. 後でやる
6. 決してやらない

レベル3の委任とレベル4の委任の違いは、マネジメントとリーディングの違いの核心に触れるものだ。リーダーは影響を与え、マネジャーは指示をする。どちらの場合も、委任するリーダーやマネジャーは以下を提供しなければならない。

1. 方向性/目的/望ましい結果/意図
2. リソース(人的、財政的、技術的、または運用的)
3. 説明責任と結果(パフォーマンスの基準、期待される時間、成功と失敗の肯定的/否定的な結果)

一方、リードする側とマネジメントする側とでは、リーシュマネジメントのアプローチが異なり、マネジメントする側の方がリードする側よりもより厳しいマイルストーンを利用する傾向がある。一般的には、次のようなことを確認するのがよいだろう。

・長期的な戦略計画については年1回
・戦略的な取り組みについては四半期ごと
・重要なプログラムについては毎月
・それらのプログラムを構成するプロジェクトについて毎週
・タスクについて毎日
・危機管理については1日に何回か

マネージされリードされる側が自信を得る/失うにつれ、このタイムラインは、リーシュのようにきつくしたり、ゆるくしたりできる。
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翻訳=上西 雄太

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