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2022.07.05 06:30

中国のEVメーカーBYDが6月に13万台を販売、前年同月の3倍強

Getty Images

ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイが支援する中国の電気自動車(EV)とバッテリーメーカーの「BYD」は7月2日、6月の新エネルギー車の販売台数が13万4036台を記録し、前年同月の4万1036台の3倍以上に増えたと発表した。同社は、この数値が世界最大の自動車市場である中国でのEVの人気ぶりを示していると述べている。

BYDの上半期のEV販売台数は前年同期比で315%増の64万1350台に達し、上海でのロックダウンによる懸念を払拭した。同社の6月の販売台数は、5月の11万4943台を上回っている。

香港市場に上場するBYDの株価は、過去1年間で35%上昇し、時価総額はGMとフォードの合計を上回っている。中国では、政府のゼロコロナ政策によって2カ月に及ぶロックダウンが実施され、世界のサプライチェーンを圧迫した。しかし、上海での規制は6月1日に緩和された。

中国のより小規模なEVメーカーであるXPeng、NIO、Li Autoの3社も、6月の販売台数が前年同月比で増加したと報告した。

BYDは、EVだけでなく携帯電話のコンポーネントや太陽光発電の機器も製造し、事業内容はライバル企業よりも多角的だ。同社の顧客にはデルやアップル、シャオミ、ファーウェイらが含まれる。ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイはBYDの7.7%の株式を保有している。

新華社通信によると、BYDは6月30日、安徽省の合肥市にある22億ドルの新工場で、最初の車両を生産した。同社の王伝福会長は安徽省の貧しい村で1966年に生まれ、8人兄弟の家庭で育ったとされる。フォーブスは、現在の王伝福会長の保有資産を239億ドル(約3.2兆円)と試算している。

編集=上田裕資

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