キャリア・教育

2022.03.22 18:00

昇進を打診するときに避けるべき5つの過ち

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Photo by Westend61 / Getty Images

自分にどれほど昇進の資格があったとしても、上司に昇進を打診することが楽しみな人はほぼいない。

昇進する資格がある優秀な人材は、自信を持って昇進を求められないことが原因でキャリアを前進させる機会を逃している場合が多い。このミスは経済的なものにとどまらず、自信や長期的なキャリア、仕事での成長に大きな代償をもたらしかねない。

昇進を打診する際は、ここに挙げる5つのよくある過ちを避けること。

1. 達成事項を日頃から宣伝しない


キャリアの管理がうまい人は、高い成績だけでなく達成事項のアピールも仕事の一部だと理解している。これは傲慢かつ強迫的な方法ではなく、計算されつつ継続的な方法で行うものだ。

キャリアコーチで『Prep, Push, Pivot: Essential Career Strategies for Underrepresented Women(準備、努力、転換 過小評価されている女性のためのキャリア戦略)』を執筆したオクタビア・ゴーディマは、人事評価の前から達成事項を上司と共有するよう勧めている。

ゴーディマは「定期的に自分の達成事項を共有し、マンツーマンの会議を活用すること」と主張。「この基本を網羅したら、今度は組織の中で他にあなたの昇進を支援できる人についても考える必要がある」

自慢を嫌がる人は多いが、この点に関しては考え方の枠組みを変える努力が必要だ。自分が達成した成果については無言なのに、どうして誰も自分に昇進の準備ができていることを称賛し認めてくれないのだろうと考えるのはばかげている。昇進したいと伝えた上司がびっくりしないよう、上司は常にコミュニケーションの輪に加えておくこと。

2. 認めてもらうまで待つ


先延ばししたがる心の声に誘惑されても、周囲に認められるのを待つのがキャリアにとって最善なケースはまれだ。ゴーディマは、上司と早い段階から話すことを促している。

「努力して、上司が気づいてくれるまで待つのは不十分」と主張したゴーディマは、「昇進が一夜にしてもたらされることはまれなので、上司があなたの目標を理解することが重要だ」と述べた。

ゴーディマはまた、特定の時期に昇進が検討される組織が多いため、組織的な決定が下される前に他者に認めてもらうよう十分早い段階から議論を始めることも重要かもしれないと指摘した。

また、あなたが懸命に働き重要な目標を達成している姿を上司が見ていても、上司はあなたの希望を必ずしも理解しているわけではないことを認識することも大事だ。誰もが昇進を望むわけではない。上司があなたの心を読んでくれると期待しないこと。

責任を増やし、より目立つ仕事に取り組み、役割を拡大すること、あるいは現在の役割で組織により大きな価値をもたらすことに関心がある場合はそれを主張し、理解してもらうことが重要だ。
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翻訳・編集=出田静

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