経済・社会

2022.02.22 12:00

トランプ入魂のSNSアプリ、公開初日から「登録不能」に

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Leon Neal/Getty Images

ドナルド・トランプの新たなSNSプラットフォームである「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」のアプリが2月21日、アップルのアップストアで公開された。昨年1月の議事堂襲撃事件を受けて、主要SNSのすべてから追放された元大統領のソーシャルメディアへの復帰が実現した。

アップストアで公開されたこのアプリは、「政治的な差別のないソーシャルメディアプラットフォームである」と説明されている。

しかし、このアプリをダウンロードした人々は、「アカウントを作成しようとするとエラーが表示される」という苦情を寄せている。フォーブスが確認したところ、他の数名のユーザーは、アカウント作成に成功したというメッセージを受け取ったものの、「需要の急増」を受けて、待機リストに登録されている模様だ。

アップストアで公開されている画像を確認すると、トゥルース・ソーシャルのアプリのデザインは、トランプ前大統領が最も熱心に利用していたツイッターのデザインを忠実に再現している。

フォーブスは、トランプのオフィスにコメントを求めている。

アプリの初期ユーザーが遭遇したサインアップの問題が、このプラットフォームの本格的な立ち上げが3月にずれこんだと報じられたことに関係しているのかどうかは不明だ。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は先週、米証券取引委員会(SEC)が、このアプリの運営元のトランプメディア社(TMTG)を上場させようとしているSPAC(特別買収目的買収会社)を調査しているため、プラットフォームの本格展開が3月まで遅れる可能性があると報じていた。

トランプは、昨年1月6日の連邦議会議事堂での暴動の数日後に、ツイッターをはじめとする全ての主要SNSから永久追放された。前大統領は、彼を追放したハイテク企業の「検閲とキャンセルカルチャー」を非難し、彼の支持者たちが一斉に既存のプラットフォームを離れるだろうと述べていた。

この禁止令を受けて、Gettr、Parler、Gab、Rumbleといった複数の右派系のプラットフォームが検閲から自由であることをアピールしようとしたが、前大統領が正式に参加することは無かった。

トランプは昨年10月、トゥルース・ソーシャルとその親会社のTMTGの立ち上げを宣言し、SPACの「デジタル・ワールド・アクイジション(DWAC)」との合併による上場計画を発表した。

編集=上田裕資

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