ビジネス

2022.01.16

メタバースへの出店など、売上回復のH&Mに見られる新たな動き

Jeremy Moeller/Getty Images


最終四半期に売上が急回復したH&M


今回のニュースは、H&Mの状況が、パンデミックによって全世界の店舗が閉鎖や規制に直面した厳しい18カ月を経て、上り調子になっていることを伝えるものだ。

スウェーデンを本拠とするH&Mが2021年12月に発表したところによれば、9月から11月までの同社第4四半期の現地通貨での売上は、パンデミック前の水準に回復し、純売上高は、前年同期比8%増の62億2000万ドルに達したという。現地通貨で計算した売上は11%増だった。

H&Mは、世界75の市場で5000近い実店舗を展開しており、53のオンラインマーケットに出店している。第4四半期開始時点では、パンデミックのために閉鎖されていた店舗は100店ほどで、大部分は東南アジアの店舗だった。11月末時点では、オーストリアとスロバキアを中心に、115店舗が一時的に閉鎖されていた。

10月には、ドイツのベルリンにあるH&Mのミッテ・ガルテン店と、サーキュラーファッション・プラットフォームの「Iablaco」が提携してレンタルサービスを立ち上げた。このサービスでは、衣類の来歴をブロックチェーンで追跡できるようにしており、新プラットフォーム上で1回クリックするだけで、衣類レンタルを予約して決済することができる。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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