テクノロジー

2021.10.26 08:30

iPhoneにも勝る斬新で便利なAI体験? Google Pixel 6ハンズオン


リアルタイム翻訳にはいくつかの利用シーンが異なる機能がある。メイン機能のひとつである「メッセージ」では日本語から任意の言語に素速く自動翻訳ができる。Android標準のメッセージ、Gmailなどメールアプリのほか、LINEやFacebookなどサードパーティのコミュニケーションアプリなどが幅広く対応する。

テキストをソフトウェアキーボード、またはマイクから音声を使って入力すると、日本語で書いたメッセージが即座に指定の外国語に翻訳される。処理速度の速さは圧巻。送信前に翻訳内容の推敲・修正もできるので安心だ。相手がPixel端末やAndroidスマホのユーザーである必要はない。iPhoneユーザーから送られてきた英語のメッセージも、Pixelのアプリ上で瞬時に日本語に翻訳変換される。


メッセージやメール、サードパーティーのメッセージアプリのテキストを瞬時に指定の外国語に変換できるリアルタイム翻訳。多くの処理をデバイス上でこなせるTensorチップにより安定した使い勝手を実現している

テンポ良く会話が交わせる「通訳モード」


もうひとつのメイン機能である「通訳モード」は、PixelのGoogleアシスタントが外国語によるリアルタイム会話を通訳するというもの。Googleアシスタントに「OK Google、英語(など任意の言語)の通訳になって」と話しかけると通訳モードが起動する。

使う頻度の高い言語をスマホにダウンロードしておけば、Tensorチップがデバイス上で素速く翻訳処理を行う。会話の相手に伝えたい内容を、日本語でPixelのマイクに向かって話しかける。長めのフレーズであっても数秒も待たないうちに外国語に翻訳され相手とテンポよく会話を交わせる。訳文はスマホの内蔵スピーカーにより音声で再生されるほか画面にテキストも表示されるので、騒々しい場所では文字ベースのコミュニケーションができる。

リアルタイム翻訳のほか、Pixelシリーズにプリインストールされている「レコーダー」アプリは英語に加えて、新たに日本語の文字起こしにも対応した。自然発話の認識精度が十分使いものになるほど高いので、会議の議事録、インタビューの記録用途にとても役に立つ。


Pixel 6シリーズにプリインストールされている「レコーダー」アプリ。元から英語の文字起こしの精度・スピードに定評のあるアプリだったが、このほど日本語対応を実現。文字起こしの精度は満足できるレベルに到達している
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文=山本敦

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