主人公は傍観者。200万再生動画に「超あるある」「信じられない」の声

動画「#ActiveBystander=行動する傍観者」より

TVドラマ化・漫画化もされた『59番目のプロポーズ』でも知られる作家のアルテイシア氏が脚本を担当した動画が10月11日の国際ガールズデーに公開され、注目を集めている。

アルテイシア氏に、本動画製作にかけた思いを寄稿していただいた。#性暴力を見過ごさない #ActiveBystander


10月11日の国際ガールズデーに動画「#ActiveBystander=行動する傍観者」を公開して、お陰さまで注目が集まっています。

現時点(公開5日後)でツイッターで200万再生を突破して、ネット上で多数のコメントが寄せられました。

#ActiveBystander=行動する傍観者が主人公


性教育YouTuberとして活躍する助産師のシオリーヌさんと、こちらの動画を製作しました。



動画の中で描かれるのは、日常の中で見かける性暴力のシーンです。後半では、それを見かけた「傍観者」が行動を起こす姿が描かれます。

私は「どうすれば性暴力を駆逐できるか?」をずっと考えていて、「加害者でも被害者でもなく、マジョリティである傍観者に呼びかけることが必要だ」と思ったことが、この動画を作ったきっかけです。

その場に居合わせた人の小さな行動によって、被害者を助けることができます。

「その場で犯人が捕まらないと意味ない」というリプも来ますが、「大丈夫ですか?」と声をかけるだけでも、被害者は安心するし救われます。「助けてくれる人がいる」という安心感、社会に対する信頼があれば、被害者は助けを求められます。

逆に「誰も助けてくれない」と絶望してしまうと「助けを求めても無駄だ」と1人で抱え込み、支援につながることもできません。

そんなメッセージを伝えたくて、脚本にこう書きました。

「#性暴力を見過ごさない
みんなが声を上げて行動すれば、性暴力をしにくい社会に変えていけます。
あなたにできることは、何ですか?」
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文=アルテイシア 編集=石井節子

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