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2020.05.26 11:30

4月の米国ゲーム支出は過去最大の1600億円、コロナ効果鮮明

Photo by Alvaro Reyes on Unsplash

新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、4月から5月にかけての各社のゲームのエンゲージメントは空前のレベルに達したことが分かった。

市場調査企業NPDグループが5月22日に開示したデータによると、米国の4月のビデオゲームのハードウエア、ソフトウエア、周辺機器、ゲームカードへの支出額は15億ドル(約1610億円)で、過去最高だった2008年4月の12億ドルを上回った。

中でも新たにリリースされたタイトルが空前の支持を集めており、任天堂の「あつまれ どうぶつの森」は発売から6週間で世界の主要市場で1340万本という驚愕の売上を記録した。さらに、スクエアエニックスの「ファイナルファンタジーVII リメイク」は4月の売上トップタイトルになり、初代の発売から32周年を迎えた同シリーズの中で、最も好調な滑り出しとなった。

ゲーム業界大手各社の株価も軒並み上昇しており、アクティビジョン・ブリザードが年初来25%高であるのに続き、エレクトロニック・アーツが同12%高、テイクツー・インタラクティブが同15%高となった。ニンテンドースイッチの製造遅延に苦戦した任天堂も、年初来で3%高となっている。

パンデミックの発生当初から人々はゲームを通じて他者と交流する傾向を強めている。その筆頭にあげられるのが「どうぶつの森」の人気で、米国史上最年少の下院議員アレクサンドリア・オカシオ・コルテスは5月7日、ゲーム内で人々との交流を開始すると宣言し、注目を集めた

エピックゲームズは先月、人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」内で、ラッパーのトラビス・スコットのイベントを開催し、ピーク時には1230万人が同時参加し、合計2800万人近い人々が集まった。

ソニーやマイクロソフトも年末の新たなコンソールの発売に向けて動いている。ソニーはPS4向けのソフト「The Last of Us Part II」を6月に、「Ghost of Tsushima」を7月に発売する予定だ。

パンデミックの発生を受けて、米国やその他の国でゲームのエンゲージメントが高まることは当初から予測されていた。中国では今年1月から2月にロックダウンが実施された結果、テンセントの人気モバイルゲーム「王者栄耀(Honor of King)」の1日あたりの平均利用者数は、過去最多記録を更新していた。

編集=上田裕資

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