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2020.05.02 18:00

プーチン大統領も御用達 モルドバの巨大地下ワインセラー

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欧州で最も観光客が少ない国の一つであるモルドバの首都キシナウ近郊では、なだらかな丘の中腹の地中深くに、壮大な地下世界が広がっている。ウクライナを挟んでロシアから隔てられた小国のモルドバは、国営のワイン貯蔵室「クリコバ」を運営しており、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がワインを楽しむ場所でもある。

クリコバはモルドバで2番目に大きなワインセラーで、近くには国内最大かつギネス世界記録を保持するワインセラー「ミレスチ・ミーチ」がある。クリコバでは1950年代、15世紀に掘られた坑道が豪華なワイン貯蔵室に作り替えられた。曲がりくねった迷路のような地下トンネルは約120キロメートルにわたり、海面から約76メートルの深さに位置している。

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クリコバは人気の観光地で、会員によれば、施設内には車やミニ列車のみならず、プーチン大統領の訪問時に使われる黄金のバギーまで用意されている。訪問客は、信号や標識が設置された大きな地下通りを散策できる。通りは全て、隣接した壁に貯蔵されているワインの種類に合わせて「カベルネ通り」、「ソーヴィニヨン通り」などと命名されている。広さ約52万6000平方メートルを有する内部には、世界中の要人のもてなしが行われる「大統領ホール」など、豪華な試飲室が5つある。

クリコバは、モルドバがソビエト連邦の一部だった1952年に設立された。現在は150種類以上のワインを生産しており、修道士ドン・ピエール・ペリニヨンの手法を使ってスパークリングワインを製造する初のモルドバ企業として知られている。訪問客によると、5人の女性が約3万5000本のボトルを毎日手作業で回転させているという。

クリコバを訪れた首脳や高官には、ドイツのアンゲラ・メルケル首相や米国のジョー・バイデン前副大統領がいる。プーチン大統領は2002年から、クリコバに自身のワインコレクションを持っている。訪問する政治家は全員、特注プラカードがついた専用のワインコレクションが進呈される。モルドバはロシアから禁輸措置を科されているが、現大統領は親ロシア派の人物であり、これがいずれ禁輸解除につながるかもしれない。

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この素晴らしいワインの世界を体験したい訪問者にとって究極のプランは「プレミアム・ゴールド」のオプションだ。これにはツアーに加え、試飲室を貸し切った11種のワイン試飲が含まれている。また、豪華な食事やスパークリングワイン、赤ワインが入った土産箱も含まれ、料金は1人185ドル(約2万円)だ。通常のテースティングプランの料金は1人65ドル(約7000円)に抑えられている。

編集=遠藤宗生

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