過去10年間の世界のアプリ、DL数及び売上「トップ10」が発表

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アプリ調査企業のApp Annieが12月16日、2010年からの10年間で最もダウンロード数が多かったアプリと、売上が高かったアプリのトップ10ランキングを公開した。

最もダウンロードされたアプリの上位4つは、Facebook、Facebook Messenger、WhatsApp 、Instagramと、すべてフェイスブックが運営するアプリだった。5位はSnapchat(スナップ)、6位がSkype(マイクロソフト)と米国企業のアプリが続いたが、7位に中国のTikTokが入った点が興味深い。

2016年に中国のバイトダンスがリリースしたTikTok は、米国のMusical.lyを買収し、データを統合してから2年未満だ。しかし、TikTokの利用者数は6億1400万人と推定され、現在もなお利用者を伸ばしている。

グーグルは10位にYouTubeを送り込んだ。中国のアリババはブラウザアプリUC Browserを8位にランクインさせた。現時点ではトップ10のうち8つが米国のアプリだが、アジア市場が拡大する中で、今後は状況に変化が訪れそうだ。

下記にダウンロードランキングを掲載する(アプリ名/運営企業名の順)。

2010年~2019年のアプリダウンロード数トップ10

1. Facebook /フェイスブック
2. Facebook Messenger /フェイスブック
3. WhatsApp Messenger /フェイスブック
4. Instagram /フェイスブック
5. Snapchat /スナップ
6. Skype /マイクロソフト
7. TikTok /バイトダンス
8. UC Browser /アリババ
9. YouTube /グーグル
10. Twitter /ツイッター

一方、過去10年で最大の売上をあげたアプリは動画ストリーミングのNetflixで、出会い系のTinderが2位、音楽ストリーミングのPandoraが3位だった。ダウンロードのトップ10に入ったアプリで、売上げランキングでも上位10位以内に入ったのはYouTubeのみだった。

アジアからはテンセントのTencent Videoが4位に入り、LINEが5位だった。

一つ留意点をあげるとするならば、App Annieの売上データは「アプリ内課金」のみを集計している点だ。つまり、アマゾンのように自社の課金でEコマースの売上を得ていても、本ランキングには反映されない。総売上を考慮に入れた場合、アマゾンが上位10位以内に入るのは確実だと筆者は考えている。

下記に売上げランキングを掲載する(アプリ名/運営企業名の順)。

2010年~2019年のアプリ売上トップ10

1. Netflix /ネットフリックス
2. Tinder /IAC
3. Pandora/SIRIUS XM Radio
4. Tencent Video /テンセント
5. LINE /LINE
6. IQYI /バイドゥ
7. Spotify /スポティファイ
8. YouTube /グーグル
9. HBO NOW /AT&T
10. Kwai(快手)/Beijing Kwai

編集=上田裕資

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