旅先の「公衆USB充電ポート」は危険、マルウェア感染の可能性

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空港などで不特定多数の人が利用するUSB充電ステーションの安全性については以前から議論になっているが、ホリデーシーズンを前に、ロサンゼル当局がその危険性を警告した。充電ポートやケーブルにマルウェアが仕込まれている恐れがあるという。

特に注意喚起がなされたのは、最近増えている空港やホテルの充電ステーションだ。充電中にデータを盗まれる可能性がある。

まず言えるのは、自分のものではないケーブルを使うのは大変危険であることだ。電源プラグと電源ソケットに細工することで、ケーブルから密かに情報を盗まれる危険がある。ケーブルに関しては、2019年に報告された遠隔からハッキングできるOMGケーブルのように、非常に危険なものが報告されている。

USBを介した攻撃は「ジュースジャッキング」と呼ばれるが、その詳細については謎めいた部分も多い。特に中国の一部など、大規模な情報収集が行われている地域では気をつけたい。

また、海外のホテルに泊まる際にベッドサイドのUSBソケットを使ったり、待合室などでケーブルを借りるのは避けた方がいい。飛行機や列車の充電ステーションも、決して安全とは言えないのだ。

旅行に出かける際には必ず自分の充電アダプターとケーブルを用意し、公衆USBポートは使わないことにするのが最大の防御策だ。ホワイトハッカーのJohn Opdenakkerは「ポータブルバッテリーを携行するのもお薦めだ」とアドバイスした。

編集=上田裕資

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