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2019.08.07 20:00

アンミカが「クレイジー」になった瞬間は 業界をリードする人たちの原点を聞いた

モデルのアンミカ(Photo by Matt Roberts/Getty Images for Michael Kors)

創刊から5周年を迎えたForbes JAPANは8月1日、「Forbes JAPAN 5th Anniversary Party」を開催した。会場となったパレスホテル東京には、世界で活躍する起業家らが来場し盛り上がりを見せた。パーティではトークセッションも行われ、これまで紙面を飾った人たちによるスペシャルトークが繰り広げられた。

今回のパーティのコンセプトは、これまでForbes JAPANで取り上げた人の共通点とも言える「CRAZY for “GOOD”」。Forbes JAPANでは、会場にいたゲスト4名に「これだ!と目覚めてクレイジーになった瞬間」を聞いた。



生き方をデザインする
─JINS代表取締役・田中仁

2015年のインタビューで「当社はイノベーターであってフォロワーではない。ですから、最初にやることに意味があるのです」と語り、現在も斬新なアイデアで業界をリードするJINS代表取締役の田中仁。彼に「クレイジーになった瞬間はいつか」と聞くとすぐに質問の答えが返ってきた。

「JINSのビジョンである『Magnify Life』(=人々の人生を拡大し、豊かにする)を決めた時にクレイジーになりました。そして、我々の価値観や事業活動における思いが明確になると、失敗が怖くなくなり攻めの姿勢ができるようになりました。さらに経営者としての自分の生き方をデザインし、ビジョンをデザイン出来たらクレイジーになれると思っています」

さらに続けて、この5年間での一番の変化や成長したことを聞くとこう答えた。「我慢することを覚えました。長期的な目標を達成するためには、エネルギーを貯める時が必要です。この5年ではそういうことができるようになりました。いま貯めているエネルギーはこれから発揮していく予定です」。


(左)アンミカ、(右)モデルのKelly Misawa

「私にとって毎日が『CRAZY for“GOOD”』よ」
─モデル・アンミカ

会場を訪れていたモデルのアンミカに、「CRAZY for “GOOD”の瞬間は?」と尋ねると、笑顔でこう答えた。

「私にとって毎日が『CRAZY for“GOOD”』よ。私はね、起こるハプニングを信頼しているの。何か起こったとしても、物事に動じない。いつもどうクリアしたら良いかを考えて、日々好奇心を持って過ごしています」



墓参りで芽生えた意志
─電通東日本経営企画部専任部長・岡部鈴

Forbes JAPAN「WOMEN AWARD 2018」編集部特別賞を受賞した岡部鈴は、今から6年前、トランスジェンダーであることを職場で打ち明ける前のエピソードを語った。女性として生きていくかどうかについて悩んでいた時、昔から可愛がってくれた叔母の墓参りをした時が、その瞬間だった。

「叔母は、私の本当の姿を知らずに亡くなりました。彼女のお墓の前に立ったとき、本当の自分の心や意志を強く感じました。人生って偶然の積み重ねなのかもしれません」

これまでの5年間については「いろんなことがありましたが、やっぱり後悔はありません」と振り返り、「これからも自然体でいることで、誰かのロールモデルになれたら良い」と話した。


(左から)ecbo代表取締役社長の工藤慎一、Drone Fund創設者/代表パートナーの千葉功太郎、KAKEHASHI代表取締役CEOの中尾豊

全てはコインロッカー問題との出会い
─ecbo代表取締役社長 工藤慎一

昨年のForbes JAPANの「30 UNDER 30」受賞者のecbo CEO工藤慎一は「クレイジーと言えるか分かりませんが、荷物の一時預かりのシェアリングサービスの事業のきっかけとなったコインロッカー問題との出会いが大きかったです」と語った。

3年前、渋谷を歩いていると訪日外国人から声を掛けられ、一緒にコインロッカーを探したが、40分掛けても見つからなかった。この出来事から、全国的にコインロッカーが不足していることを知り、事業につなげた。

「『コインロッカーなんて、小さくてニッチなマーケット』と言われても、問題に深くフォーカスして、グローバルに目を向けたらマーケットは徐々に広がって行く。そう確信しています」

今回はForbes JAPANの5周年を機に、業界をリードする人たちの「クレイジー」になった原点を振り返った。Forbes JAPANではこれからも「CRAZY for “GOOD”」な皆さんの姿をお伝えしていく。

文=須貝直子、督あかり 写真=小田駿一、久世 和彦

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