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2019.03.02 10:30

ベントレーの歴史上、重要な金字塔となるスポーティー・サルーン

ベントレー コンチネンタルGT

べントレーの歴史を繙くにあたって、戦前のレースシーンでの活躍から触れると、限られた紙幅では語り尽くせない。“ベントレー・ボーイズ”たちが命がけで勝利を目指し、ル・マン24時間耐久レース初参戦の翌年には初勝利を収め、1927年から4年連続で優勝を果たした。

2003年に再びル・マンでの勝利を手中にしたのと時を同じくして、W12エンジンを積むグランドツアラー・初代「コンチネンタルGT」が登場した。遡れば、その後のベントレーの運命を握るモデルだったことはご存じの通りだ。事実、2世代を通しての累計販売台数は6万6000台を超える。2000万円を超えるラグジュアリー・ツアラーであることを考えれば、驚きの数字だ。

初代から連綿と続くクーペらしいルーフラインは、3代目でも健在だ。フロントアクスルが前方へ130mm移動したことにより、むしろ、ロングノーズ・ショートデッキという、スポーツカーらしいスタイリングが強調されている。

ドライバーズシートに深く座ると、ダイヤモンド・イン・ダイヤモンドなるキルティングが施されたシートに包まれる。翼のような左右に広がりのあるインテリアはほどよくタイトで、運転に集中できる。スタートボタンを押すと、3連のアナログメーターがエンジンの鼓動を伝え、中央のウッドパネルが展開してディスプレイが現れる。

フロントに搭載される6リッターW12エンジンは、最高出力635ps/6000rpmを発揮し、最高速333km/h、0-100km/h加速が3.7秒という俊足ぶりだ。同時に、CO2排出量は278g/kmまで抑えた。今後、V8ユニットに加えて、PHV仕様が追加されると噂されている。1350rpmの低回転域から4500rpmまで、900Nmもの大トルクをフラットに発揮するので町中でも存外あつかいやすい。走行モードを選べば、ダイナミックな走りに転じることもできる。

レースを席巻した伝統を纏うベントレー・ブランドのグランドツアラーの、それもフラグシップモデルが2000万円台半ばで手に入るという事実は、今の時代に生きる自動車ファンにとって福音と言えよう。

DATA
駆動形式 : AWD
全長 : 4850mm
全幅 : 1965mm(サイドミラー含まず)
全高 : 1405mm
最高出力 : 467kW (635ps) /6000rpm
価格 : 2568万円(車両本体価格・税込み)
問い合わせ : Bentley Call (0120-97-7797)

ブライトリングが最高峰クロノグラフと謳うコラボレーション

英国の老舗「ベントレー」とスイスの高級腕時計ブランド「ブライトリング」のコラボレーションは、2003年に初代コンチネンタルのダッシュボード・ウォッチをブライトリングが提供したことから始まった。

17年、ブライトリングはジョージ・カーンを新CEOに迎え、ブランド・ロゴを新設し、プリミエ・シリーズを新たにラインナップするなど、精力的な展開を進めている。

そして18年、15年以上にわたって手を結んできたベントレーのコラボレーションの継続を宣言し、従来の独立したコレクションから脱却し、自社製ムーブメント「キャリバー01」を積んだ「プレミア B01 クロノグラフ 42 ベントレー ブリティッシュ レーシング グリーン」として、新しいパートナーシップをスタートする。

鮮やかなブリティッシュ・レーシング・グリーンのダイヤル、1929年の名車から着想を得た刻印が施されたプレートなど、細部へのこだわりは枚挙に暇がない。

text by Yumi Kawabata edit by Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN 世界を変えるデザイナー39」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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