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2019.01.03 12:30

成長を遂げるバルクワイン市場 品質が大きく改善へ

バルクワイン(Photo by David Silverman/Getty Images)

消費者は「バルクワイン(びん詰めされていないワイン)」と聞くと、バッグ・イン・ボックス(プラスチック製の内袋と段ボールケースを組み合わせた容器)に入った質の低いワインや、友人宅でのディナーには持っていかないようなワインブランドを思い浮かべるかもしれない。

しかし消費者は、多くの流行のワインブランドも実はバルクワインであることに気づいていないかもしれない。権威あるドイツのワイン誌、ワイン・ビジネス・インターナショナル(Wine Business International)によると、バルクワインの定義は、ボトルや少量包装ではなくコンテナやステンレススチール容器、ブラダー(空気袋)コンテナに詰めて出荷されるワインだ。

その多くは高価なもので、ブレンドされている。米国市場では数百種類存在し、ロケーションズ(Locations)やブレッド&バター(Bread & Butter)のような有名ブランドの下で販売されている。

さまざまな国のバルクワインの品質は、競争の激しいワイン市場で改善を続けている。これは、生産者にとっても消費者にとってもうれしいことだ。私は20人ほどの国際的なワインライターや生産者と共に、アムステルダムで開催されたバルクワインのコンテストで審査員を務めた。私を含めた審査員らは、そこで試飲したワインの数々に非常に感銘を受けた。特に良かったのは赤ワインだ。

同イベントには、22カ国からの250の出品者に加え、75カ国から6500人のワイナリー経営者が集まった。ワールド・バルク・ワイン・エキシビション(WBWE)のオティリア・ロメロ・デ・コンデス最高経営責任者(CEO)は、昨年の同イベントについて「大きなバルクワイン企業だけでなく、非常に特殊な高品質ワインを追求する新たな製造業者・中堅企業などが集まり、今までで最も多様な会となった」と語った。

ロメロ・デ・コンデスは「WBWEはここ10年間で、見本市から、複雑なビジネスと議論を展開する場へと進化した。これまでに導入された複数の代替的な活動を通し、多くの機会が提供されている場だ」と続けた。
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翻訳・編集=出田静

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