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2018.10.31 11:00

スーツはビジネスのシーンで男らしく見せる最高のツール

アーティスト、クリエイター 村松亮太郎

連載 未来を切り拓くビジネスパーソンとクロージング
Vol.2 村松亮太郎

ビジネスの最前線で活躍するForbesパーソンが、「ダーバン」を着こなす連載企画。第2回目は、美しいプロジェクションマッピングで知られる村松亮太郎が、「ダーバン」で仕立てたスーツを着こなす。


“男のファッションはスーツに尽きると僕はずっと思っていました”

クリエイティブカンパニー、ネイキッドを主宰し、TV、広告、空間演出など、ジャンルを問わず活動する村松亮太郎。2012年に東京駅で開催された3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」の演出や、山下達郎30周年企画「クリスマス・イブ」MVやマッピングの総合演出、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のタイトルバックの制作など、数々の代表作でも知られる。

「最近は、白シャツにデニムを着ていることが多いんですよ。会社の中でも外に行くときも。何か制服のようになっているかもしれませんね(笑)」村松が代表を務めるネイキッドは、いわゆるクリエイティブ系の会社だ。決まったドレスコードはなく、会社では社員はどんな服装をしても構わない。そんな中、村松自身はスーツやジャケットを着用する機会も少なくないと話す。

「比較的、こういう仕事にしては僕はスーツを着ているほうだと思いますね。大きな会社とか公的な機関の方と話す場合も多いですから。そういうときにはむしろスーツを着るようにしています。スーツに抵抗があるというよりも、逆に好き。スーツを着用するとき以外は、白シャツを着ていればいいと思っているくらいです。それで最近は白シャツが制服のようになっているのかもしれません」
 
そんな村松が今回選んだスーツはブラウンのスリーピースモデル。生地はイタリアの老舗生地メーカー、ロロ・ピアーナ社を代表するファブリック「タスマニアン」が使われている。この「タスマニアン」は、オーストラリア南東に位置するタスマニア島に由来する生地で、そこに生息するメリノ羊から採れる厳選されたメリノウールで織られている。ブラウンが加えられた独特の生地がこのスーツに品のある艶感を与えている。

「いろいろとサンプルの生地を見せてもらい試してもみたのですが、この生地が目に付いたんです。色目というよりは、やはりこの生地の艶の具合とか、色のバランスがいいと思ったのです。無難と言うよりはちょっと遊び心があって、すぐに気に入ってしまいました」


本格的な素材と仕立てを備えたスーツ。シックなブラウンの生地が大人の色気を漂わせる。スーツ¥163,000、シャツ¥15,000、タイ¥16,000(ダーバン/レナウン プレスポート☎︎03-4521-8190)

生地の艶感にクリエーターらしいインスピレーションも当然感じられるが、村松がスーツを選ぶときにいちばん重視しているのが「素材」だ。素材はスーツの根幹をなす要素だが、村松によれば、スーツを選ぶ際に、デザインや色に比べるとまだまだ素材は軽視されていると話す。同じネイビーのスーツでも、素材が違えば、スーツそのものも、雰囲気も変わってくるものだ。

「ツイードやギャバジンなどのスーツやジャケットは、素材の魅力に尽きる」と村松は断言する。スーツを見たとき、あるいは着たときに、まず伝わってくるのが、素材の良し悪しだろう。スーツのクオリティを考えるならば、スーツの素材にこだわる姿勢が重要だ。それはダーバンのスーツづくりにも通じるものがある。
 
実は、村松のスーツ歴はそうとうなものだ。スーツを着始めたのは高校生のころと聞く。そのころ、村松は1920~30年代のジャズマンなどのスタイルに興味を覚えてスーツを手にした。白黒のコンビネーションの靴やサスペンダーまで購入し、スーツを着てデートへも出掛けた。だから今回のようなスリーピースのクラシックなスーツを着ることにもまったく抵抗がない。

「スリーピースもこれまでも何着かもっていましたが、オーダーで仕立てたのは、初めてです。当たり前のことですが、ちゃんと合っているということはとても重要ですね。体にカタチがただ合っているという話ではなく、自分の気持ちにもフィットします。スーツをつくる工程は、どんなものを着れば自分がいかにカッコよく見せられるかを追求するようなものだと思いました」
 


ビジネスシーンでもカジュアル化が進む昨今、スーツを着ないビジネスパーソンも増え、スーツを着てもネクタイを締めない男性も多く見受けられる。ITやクリエイティブ系の会社ならなおさらのことだ。しかし村松はスーツやジャケットを着るだけでなく、ネクタイまでも締めることも多いと話す。

「僕は男はスーツに尽きると思っています。だからスーツを着るときは割とカチッと着ることが多い。スリーピースも好きですし、ネクタイもきちんと締めます。もちろん、やたらに凝ってスーツを着るのは嫌ですが、ビジネスシーンで男らしく見せるためには、スーツは最高のツールではないでしょうか」
 
時代の先を読むのがクリエーターの仕事であり姿勢だ。そんな村松の言葉だけに、スーツの重要性がビジネスシーンで叫ばれる日が間違いなくやってくるだろう。


村松亮太郎◎1971年生まれ。アーティスト、クリエイター。代表作に、東京駅の3Dプロジェクションマッピングショー、体験型イベント『FLOWERS BY NAKED』、インバウンド客に人気のアートガストロノミー『TREE BY NAKED -yoyogi park-』のプロデュース・演出など。

ダーバン
http://www.durban.jp

Promoted by レナウン / text by Masahiro Kogure / photographs by Masahiro Okamura / fashion direction by Hiroshi Morioka / edit by Akio Takashiro

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