ビジネス

2018.10.16 07:00

日本国内で注目すべき、イノベーションハブ5選

アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京

規模では海外勢が先行するものの、国内でもこの数年、大企業や自治体主導のイノベーションハブが続々と誕生した。人工知能やロボット、フィンテック、ブロックチェーンなど、特定のテクノロジーを基軸にしたイノベーションハブの設立も相次いでいる。

アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京
イノベーションを生み出す あらゆる機能と知が集まる

企業の課題解決を担ってきたコンサルティングファームに、イノベーション創出機能が加わった。今年1月、アクセンチュアが東京・麻布のオフィスビル内にオープンしたのは、アイデアを具現化させ、市場に投入させる一連の機能を備えた革新的な拠点だ。

未来を見渡す「やぐら」のモニュメントがそびえる8階は、町屋の「界隈」をイメージ。外部とつながるためのオープンイノベーション拠点とする。9階のスタジオは、クリエイティビティを引き出す空間にこだわった。最大の特徴はデータサイエンティストやクリエイターなど多領域の専門家が常駐している点だ。

同社のデジタルコンサルティング本部でAIT共同統括マネジング・ディレクターを務める保科学世は「アクセンチュアには世界中で積み上げてきた成功事例やアセットがある。AITではお客様に身ひとつで来ていただければ、各分野のスペシャリストと素早あくサービスを作り上げられる」と語る。 

カーネル本郷
WeWork全面協力 AI特化型インキュベーション



AI特化型インキュベーターのディープコアが今年8月、本郷にオープンした、特にディープラーニング分野の技術者や研究者の拠点となる施設。AI技術の社会実装を加速させる若手起業家育成を目指す。WeWorkがデザインした最先端の施設を24時間利用できるほか、企業や研究機関などとの実証実験等多くの機会がある。

エッジオブ東京
世界の才能をつなぐ 渋谷のゲームチェンジャー



小田嶋アレックス太輔とケン・マスイが共同CEOを務めるEDGEofが設けた最初の拠点。コンセプトは「Gamechanger’s Studio」。あらゆる才能を繋げ、日本と世界のイノベーターネットワークのハブを目指している。コミュニティラウンジやイベントスペース、メディアセンター、茶室などを備える。

大阪イノベーションハブ
大阪市が運営 年間200超のイベントで盛況



2013年、商業施設「グランフロント大阪」内に大阪市が設置。セミナーやピッチ、ワークショップなどのイベントが年間200以上開かれ、会員のほか、国内外から多様な人々が参加し、化学反応を起こす。週1回以上開催のピッチでは、のべ500人以上の起業家が登壇。投資機会や大企業とのコラボチャンスを手にしている。

福岡グロースネクスト
官民協働型 福岡スタートアップ支援本拠地



閉校となった福岡市中心部の小学校に誕生した、官民共働型のスタートアップ支援施設。起業支援に力を入れる福岡市と福岡地所、さくらインターネット、APAMANが運営委員会を結成。ピッチやミートアップの場を設けるほか、アドバイザーが常駐し、連携するVCのキャピタリストのメンタリングも受けられる。

文=Forbes JAPAN編集部

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