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2018.05.27 10:00

東欧ジョージア発のファッションが注目を集める理由


実際のところ、国際的な認知拡大は、新興ブランドが直面する非常に困難な闘いだ。ただ、2014年に自身のブランド「ヴェトモン」でデビューし、国際的に注目を集める存在となった同国出身のファッションデザイナー、デムナ・ヴァザリアによって、この国の状況は大きく変わった。

デビューとそれに続くコレクションはメディアから高い評価を受け、世界中の複数の有名セレクトショップが、同ブランドを取り扱うようになった。ヴェトモンはビッグシルエットのジャケットやコート、非対称的なスカートの裾や袖口のヘムラインなど、脱構築的なデザインとストリートスタイルに定評がある。ツーピーススーツにダウンジャケットを合わせるなど、スーツスタイルとスポーツスタイルを融合させたスタイルも展開する(非常に高額なパーカーもつくっている)。

ヴェトモンが世界的高級ブランドを傘下に持つコングロマリット、仏ケリングの目に止まったことで、ヴァザリアは2015年、ケリングの傘下のバレンシアガのアーティスティック・ディレクターに就任。そして、ジョージア発のファッションはそれを機に、大きく注目を集めるようになった。

こうしたデザイナーたちの大半は、ジョージアが旧ソビエト連邦からの独立に向かっていた1980年代に育ったX世代だ。角張った肩のシルエット、大ぶりのアクセサリー、ルーズなシルエットのブーツなど80年代を思わせるリバイバルファッションは、ヴァザリアが手がけるヴェトモンやバレンシアガにも、同国のその他デザイナーのコレクションにも取り入れられている。

今年のメルセデスベンツ・ファッションウィーク・トビリシでは、Situationist、Lako Bukia、Aka Nanita、Célia Valverde、Aleksandre Akhalkatsishvili、Lado Bokuchava、Babukhadiaの7ブランドが特に注目を集めた。

編集=木内涼子

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