ビジネス

2018.05.13 11:00

米国1位のレストラン出前サービス「グラブハブ」CEOの野望

skumer/Shutterstock.com

レストランの出前を行うフードデリバリー業界では、ここ数年で競争が高まった。アマゾンやウーバーなどの大手とスタートアップの「Postmates」や「DoorDash」らがシェアを奪い合う状況だ。

しかし、全米1位のシェアを誇るデリバリー企業「グラブハブ(GrubHub)」のCEOのMatthew Maloneyは、今後の成長に強い自信をのぞかせる。「業界全体が強い追い風を受けている。競争が高まったといわれる中で、我が社は目標を達成できた」と彼は話した。

グラブハブが先日発表した2018年の第1四半期決算で、売上は前年同期比49%増の2億3260万ドル(約255億円)に到達。1日の平均注文件数は前年同期比35%増の43万6900件を記録した。

モルガン・スタンレーは2020年にはレストランの売上の40%が、デリバリーからもたらされると見込み、市場規模は2200億ドルに拡大すると予測する。「この市場はまだ発展の初期段階にある」とMaloneyは語る。

「Bloomberg Intelligence」の調査では2017年時点のグラブハブの市場シェアは40%以上に達している。同社は事業拡大スピードを加速させ、年内に新たに100都市にサービスを拡大する。成長をけん引するのは、KFCやタコベルを傘下に持つ「ヤム・ブランズ」などの大手との提携だ。

大手レストランチェーンとの提携により同社は、米国の地方都市でのサービス拡大をする。は昨年フードデリバリー分野の競合の3社を買収し、なかでも「Eat24」の買収では提携レストラン件数を一気に4万軒増やすことになった。

「この業界では買収によって大きな成長が見込める」とMaloneyは話す。ユーザーは一度使い始めたサービスから離れにくく、ローカルなサービスの買収により着実に地盤を拡大できるからだ。

競合の「ドアダッシュ(DoorDash)」は先日、企業価値14億ドルで5億3500万ドルを調達したが、Maloneyは今後の同社の事業の継続性に疑念を持っている。また、2016年以来資金調達を行っていない「Postmates」の動向にも注意を払っている。

関係筋からは今後、フードデリバリー業界が統合に進むとの見方もあがっている。Maloneyは年内に間違いなく、何かが起こると考えている。「この先、きっと興味深い出来事が起こる」と彼は話した。

編集=上田裕資

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