ビジネス

2018.04.07 11:00

米フォーブス誌が選出した、米国発「すごい中小企業」25選

StickerGiant.com CEO ジョン・フィッシャー

米フォーブス誌史上2回目となる同リスト。選定条件は、確かなビジネスモデル、安定的な利益、強いバランスシートをもち、業界内でその傑出を認知されている非公開企業だ。


StickerGiant.com──オンデマンド・ステッカー製造業

売上:1020万ドル|従業員数:39人

“顧客獲得マシン”ジョン・フィッシャーCEOのソーシャルマーケティングが、週400超の新規顧客を呼ぶ。週1の全社会議で社員は全開示されている財務を見直し、議論する。これこそが同社の強固な連帯感と高い生産性の鍵だ。

Essential Ingredients──スキンケア製品・日用洗剤向け薬品卸

売上:7900万ドル|従業員数:66人

1996年創業。エスティローダーらを顧客にもつ同社は、「売却後の社員の雇用が不確定」としてファンドや競合からの提案を断り続けてきた。そして2011年、社員持ち株制を導入。社員主導の戦略が奏功し、株価は2ドルから55ドルへ。

HED Cycling──プロ用自転車パーツメーカー

売上:1000万ドル|従業員数:48人

1980年代半ば創業。アスリートやプロの自転車走者向けに、世界最速レベルのホイールなどを製造。社員の20%が10年以上勤務しており、うち10%は出戻りの「ブーメラン」社員。ミネソタの自社工場でほぼすべてのパーツを製造。

OnceLogix──軽く安価な、精神科用の電子カルテ

売上:400万ドル|従業員数:15人

2005年創業。同社のメインプロダクトである、精神科に特化した電子カルテ「ShareNote」は月額45ドル。高額な初期導入費を払えない小規模クリニックをターゲットに着実に成長。曰く「爆発的成長より企業文化がはるかに大切」。

Galileo Learning──キッズ向けイノベーション・サマーキャンプ

売上:2100万|ドル従業員数:80人

2002年に資本金1000ドルで創業。スタンフォード大d.schoolのメソッドに基づく週単位のキッズ向けサマーキャンプを提供。3〜14歳が米国内70以上の拠点で「創造すること」「失敗を恐れないこと」を学ぶ。費用は週350〜550ドル。

Rhino Foods──冷凍生地・菓子素材の供給メーカー大手

売上:5000万ドル以上|従業員数:40人

1981年に創業した小さなアイスクリーム屋が、アイス系菓子素材の大手に成長。閑散期の冬に従業員が事業を起こせるよう、貸付制度を整備。また、従業員の30%が難民であり、専用のオンライン英会話スクールも創設している。

Motawi Tileworks──手作りアートタイル販売



売上:300万ド|ル従業員数:33人

1992年、自身もタイルアーティストであるナワル・モタウィが創業。リーン生産方式を用い、徹底した在庫管理と効率化で利益を伸ばした。株は100%モタウィがもつが、社員のボーナスは利益ベースであり、全社員に財務を公開。

Basecamp──クラウドベースのプロジェクト管理ツール

売上:2500万|ドル以上従業員数:52人

1999年創業。Ruby on Rails開発者が手がけたこのサービスは、100超のファンドやVCからのオファーを蹴ってきた。ジェイソン・フレイドCEOが好むのは、スローで一貫した年5%以上の成長と「スモールビジネスならではの文化」。
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文=Forbes JAPAN 編集部

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