マイクロソフトはこの問題の解決に乗り出した。ワードにブラウザのタブのような機能を持たせ、他のツールのデータを統合して管理可能にするのだ。非常にシンプルなアイデアではあるが、これにより仕事の効率がぐっとあがるかもしれない。
マイクロソフトのWindows and Devices部門の幹部、Terry Myersonは同社のブログ「Windows Insider」で「Sets」と呼ばれる開発中の機能について説明した。サイトに投稿された動画「Sets in Windows 10」では、学生がワードのタブ機能を用いてウェブで調べ物をし、パワーポイントやエクセルのデータを組み合わせてドキュメントを仕上げる過程が解説されている。
Windows 10に導入予定のこの機能でタブから検索を行う場合、サーチ結果はウェブに限らずローカルのドキュメントや、ストレージの「OneDrive」も対象となる。ワードを立ち上げたまま、別のタブに情報を表示してデータを確認することが可能だ。
また、Setの最大のメリットと言えそうなのが、その名の通り情報をセットにして保存できる点だ。作成中のワードのドキュメントは、タブと一緒に保存されるため、表示していたウェブサイトやパワーポイント、エクセル等をまとめて管理できる。例えば、会社で途中まで作成したワードをOneDriveに保存し、自宅に戻って開けば収集していたデータがそのままの形で表示されるので非常に便利だ。
Setsは現状では開発の初期段階にあり、近日中にWindows Insiderプログラムで選ばれた人々向けに限定バージョンが公開される予定だ。