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2017.10.12 07:00

「最高の雇用主」500社ランキング、3位に日本取引所グループ

Photo by David Mareuil/Anadolu Agency/Getty Images

企業の中には、従業員たちにおいしい食事を提供するものもある。睡眠を取るためのスリープポッドや、男性従業員を対象とした有給の育児休業制度の導入を誇っている企業もある。福利厚生制度は、勤務先に対する従業員らの評価に大きな影響を及ぼすものだ。

フォーブスは10月10日、全500社からなる「最高の雇用主」ランキングを初めて発表した。第1回目となる今回、1位となったのは米グーグルの親会社、アルファベットだった。およそ7万2000人の従業員が、「企業イメージ」「労働条件」「多様性」などを高評価の理由として挙げている。

また、アルファベットと2位のマイクロソフト、3位の日本取引所グループはいずれも、「働く人たちにとって魅力的な企業」であることが、高評価の大きな要因とされる。

国別にみると、ランキングに入ったのは米国企業が最も多く(157社)、トップ10のうち6社を同国企業が占めた。また、リスト入りした企業には、日本取引所グループをはじめ、投資やその関連サービスに関わりのある企業が目立った。同社を含め、合計22社に上っている。ただ、業種別で最多を占めたのは銀行(地方銀行)で、米国のノーザン・トラスト(12位)、タイのカシコン銀行(16位)、フィリピンのBDOユニバンク(23位)などが名を連ねた。

「グローバル2000」企業から選出

ランキングの作成にあたり、フォーブスは調査会社スタティスタ(Statista)の協力を得て、各国で働く3万6000以上の人たちから意見を聞いた。自分が勤務する企業を評価してもらったほか、「自社で働くことを友人や家族に勧めるか」「現在の勤務先以外で高く評価している企業はどこか」などの質問に答えてもらい、結果を分析した。

また、このリストはフォーブスが今年5月に公開した2017年版「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」に基づきまとめたものとなっている。「グローバル2000」は世界58か国の公開企業からなり、各社の売上高の合計は、35兆3000億ドルに上る。

以下、世界の「最高の雇用主ランキング」上位20社を紹介する。

1位: アルファベット/ コンピューター・関連サービス/ 米国
2位: マイクロソフト/ ソフトウェア・プログラミング/ 米国
3位: 日本取引所グループ/ 投資関連サービス/ 日本
4位: アップル/ コンピューター・ハードウェア/ 米国
5位: ノーブル・エナジー/ 石油・ガス/ 米国
6位: ダイムラー/ 自動車・トラック製造/ ドイツ
7位: ウィリアムズ/ 石油・ガス/ 米国
8位: IBM/ コンピューター・関連サービス/ 米国
9位: インベストール/ 投資サービス/ スウェーデン
10位: LGエレクトロニクス/ 家庭用電化製品/ 韓国
11位: ペンテェア/ 機械・機器関連製品/ 英国
12位: ノーザン・トラスト/ 地方銀行/米国
13位: シーメンス/ コングロマリット/ ドイツ
14位: セルジーン/バイオ医薬品/米国
15位: フォルクスワーゲン・グループ/自動車メーカー/ ドイツ
16位: カシコン銀行/ 地方銀行/ タイ
17位: シスコシステムズ/ 通信機器/米国
18位: アヤラ・コーポレーション/ コングロマリット/ フィリピン
19位: エネル/ 電力/ イタリア
20位: ルクソティカ・グループ/ 眼鏡・サングラス/ イタリア

編集=木内涼子

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