ロックフェラーからゲイツまで フォーブスが伝えた富と破壊の100年

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こうした大きな成功の可能性を秘めた新興企業は、過去に類を見ない資金源を生み出した。何百万ドル、時には何十億ドルという資金を投資するベンチャーキャピタリストと未公開株式投資会社だ。

フォーブスがまとめた「30アンダー30」リストからは、すでに大きな成功者が出ている。オキュラスVRの創業者で、同社を20億ドルでフェイスブックに売却したパーマー・ラッキーだ。フォーブスは彼に続く成功者が今後出ることを確信している。

現代と100年前の起業家は多くの点で異なるが、共通点も多くある。その一つが、成功を社会に還元する姿勢だ。ヘンリー・フリックとJ・P・モルガンの家は大きなアートギャラリーへと改装されたし、アンドリュー・カーネギーは全財産の大半を寄付すると同時に世界中に2000を超える図書館を設立した。

ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットが2010年に立ち上げた慈善事業プロジェクト「ギビングプレッジ」には現在、世界で最も裕福な個人や夫妻が計158組参加している。この中にはビルとメリンダ・ゲイツ夫妻とバフェットに加え、マーク・ザッカーバーグ、マイク・ブルームバーグ、ポール・アレンらが名を連ね、資産の少なくとも半分を慈善活動に拠出することを誓約している。中には、事実上全ての財産の寄付を約束した富豪もいる。

フォーブス創刊からの100年間、世界は多くの変化を遂げ、起業家も進化と適応を続けてきた。起業家たちは既成概念にとらわれず、絶え間なく夢を追い求め、どうやって自分と自分の商品を投資家や消費者に売り込むかを見極める先見者であり続けている。

私たちが倫理的で自由な企業制度(私は特に倫理的という言葉を強調したい)を推進し続ければ、こうした起業家たちはイノベーションと創造を継続し、破壊を続け、私たちの生きる世界をこれからも形作っていくだろう。そしてフォーブスは、そんな彼らの成功を次の1世紀も熱意を持って取材していくだろう。

編集=遠藤宗生

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