平社員でもリーダーシップを発揮する方法

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リーダーとしての経験がなければリーダーに昇進できない──。一見矛盾した論理だが、では補佐的な役職に就くあなたは、どのようにリーダーになるための経験を積めばよいのだろうか。

たとえ未経験の人材であったとしても、リーダーシップを絶えずはっきりと発揮することが必要だ。大切なことは、肩書きや部下がなくともリーダーのように振舞うこと。次の方法で実践しよう。

思考法を習得する

周りからリーダーとして見られるためには、リーダーの思考法を身につること。リーダーはビジョンを生み出し、人々を先導する。自分のやる事リストだけに捉われず、自分の役割と企業への貢献をより大きな視点から考えている。1日の終わりに、今日はどの位リーダーシップを発揮できたかを思い返そう。

思考法を身につける別の方法は、リーダーである自分自身を想像することだ。自分がリーダーになったと仮定して、経歴を書き換えてみよう。何を追記して何を削除する? そうすると、思い描く未来の像が見えてくる。定期的に読み返し、リーダーとしての自分像を日々忘れないようにしよう。

メンターをまねる

職場にメンター(助言役)がいない人は、まず探すところから始めよう。自分より先輩で、理想のリーダー像を体現する人がよい。メンターが見つかったら、よく観察すること。1日行動を共にさせてほしいと頼もう。メンターがどのように時間を配分しているか。難しい局面にどう対処しているか。自分が見習いたい行動や性格はあるか。

社内で手本となる人を見つける利点は、会社組織と今後あなたがたどれる道筋をよく把握していることだ。今の自分の環境でどうリーダーシップを発揮したらよいか相談してみよう。

リーダーとしての資質に気付いてもらいたければ、周囲に見える形でリーダーらしい行動を取ること。自分が示せる3つのリーダーシップスキルを選ぼう。例えば、質の高い仕事に対して感謝を示す、重要人物と時間を過ごす、リスクを取る、など。これらを日常に組み入れよう。

会議を最大限に利用する

会議はチャンスだ。決定権を持つ多くの幹部の前で、同僚と差をつけられる。幹部はよく会議室で将来のリーダーに目を付けるため、会議は最大限に利用しよう。事前準備を怠らず、重要人物に良い印象を与えるチャンスを無駄にしないこと。

自分のリーダーシップを示すための3つの項目を考えよう。時間を守って到着し、自分がいかに価値ある存在であるか示そう。何を言ったらよいのか分からない、議題についての知識があまりない場合は、リーダー的思考を見せる力強い質問をしよう。
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編集=遠藤宗生

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