「変化が嫌い」は危険信号 あなたをクビにする5つの悪い心構え

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私たちは先日、アリゾナ州スコッツデールのレストランで昼食をとりながら、グーグルが同州で試験を実施している自動運転車がそばを横切るのを見ていた。すると近くに座っていた男性がこう言った。「あの車には絶対乗りたくないね」

自動運転車に不安を覚えるのと同じく、変化を受け入れることは多くの人にとって難しい。人はしばしば、最悪の事態を恐れるものだ。音楽動画のせいでラジオが終焉を迎える。タブレットによって昔ながらの本が無くなる──など。アップルがiPhoneの充電ケーブルを変えるたびに、いかに多くの人が懸念を抱くかを考えてみてほしい。確かに懸念すべき問題だが、人は適応するものだ。適応せざるをえないのだから。

変化は、人生のあらゆる側面で恐ろしいものでありうる。自分に心地良いものを求めがちな職場では、特にそうだ。それでも、変化への抵抗は時に危険だ。仕事の方法、時間、対象は常に流動的なものだからだ。

「新しいやり方に合わせた変化を拒否したことにより、優秀な社員を解雇しなくてはいけなかったことがある」。ある友人は最近、こう語った。友人はその社員を「他のすべての面ではスター社員だった」と評価し、解雇せざるをえなかったことを本気で嘆いていた。

しかしそれを聞き、自動運転車が通り過ぎるのを眺めながら私たちは考えた。「変化が嫌い」以外に、解雇につながるような職場での最悪な心構えはあるだろうか? もし次に挙げる5つに身に覚えがあれば、あなたは自分を見直した方がよいかもしれない。

1. 変化が嫌い

社会科学分野では、人間が変化を嫌うのは自然なことだという事実が長年示されてきた。実際、習慣や決まり事は快適なだけでなく、効率的で信頼できるものでもある。しかしビジネスが成長するには、緩やかな(そして時に抜本的な)変化を必要とすることが多い。問題はそこにある。これら2つの現実間のギャップが、変革管理プログラムの7割もが失敗に終わってしまう理由だ。

「変化が嫌い」の精神を克服し、変革を必要なものと捉えて楽しめるような社員は、概してずっと幸せだ。また、流れに逆らうのではなく、変化をすすんで受け入れれば、チームワークを大切にしているという重要な姿勢を示すことができる。
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編集=遠藤宗生

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