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世界人口の半数以上が暮らすアジア太平洋地域では、大半の人々があまり幸せを感じていないようだ。

国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」が発表した世界の幸福度に関する報告書では、1人当たりの国民総生産(GDP)、健康、社会的支援、汚職、自由、寛大さという6要素に基づき、155か国の幸福度がランク付けされた。

1位のノルウェーなど、上位国の多くが北欧諸国だった一方、ワースト10位内にはサハラ以南アフリカ諸国やイエメン、シリアが入った。

アジア太平洋地域の国々の順位は、ばらつきが目立った。数か国が上位に入ったが、南アジア諸国の幸福度は一様に低かった。

本記事では、アジア太平洋地域で幸福度トップ3とワースト3に入った国々を紹介する。

<トップ3>

ニュージーランド(全体8位)

ニュージーランドは前年に引き続き、アジア太平洋地域で首位となった。同国民は一般的に仕事に対する満足度も高いとされる。興味深いことに、ニュージーランド(とオーストラリア)では、他の地域でストレスや不安と関連付けられている自営業が好まれる傾向にあった。

オーストラリア(全体9位)

オーストラリアの順位は昨年と同じだったが、10点満点で評価される総合幸福度は0.03点低下した。最も幸福度が低い「悲惨」状態に人々が陥る要因は上位から順に精神疾患、身体的疾患、パートナーの不在、貧困だった。

シンガポール(全体26位)

シンガポールは地域内では第3位を保ったが、全体順位は昨年から4位下がり26位となった。同国は国民1人当たりのGDPが世界で最も高い国の一つで、人間開発指数(HDI)も世界11位だが、いまだに所得の不均衡や表現の自由に関する問題を抱えている。

<ワースト3>

インド(全体122位)

インドの順位は4年連続で下落し、今年は近隣の中国、バングラデシュ、パキスタンを大幅に下回る122位となった。世界で最も急激な経済成長を遂げている国の一つだが、未だに古くからの問題に悩まされている。インドの贈収賄発生率はアジアで最も高く、2012年の政府報告書によれば国民の3割が貧困ライン以下の生活をしている。

カンボジア(全体129位)

カンボジアは順位の上昇幅が最も大きかった国の一つで、昨年から11位上がり129位となった。現首相が1985年から政権を握る状況に対する民主主義上の懸念に加え、汚職の横行や人権侵害問題もあり、同国が進むべき道はまだ長い。

アフガニスタン(全体141位)

アフガニスタンでは過去16年間にわたり紛争が続いているものの、今年は初めて世界ワースト10か国から抜け出し、順位を13位上げて141位となった。幸福度は昨年から0.4点上昇し、内戦で荒廃したシリアや、ハイチ、サハラ以南アフリカ諸国よりわずかに高い結果となった。

編集=遠藤宗生

 

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