平均年収は3千万円以上「自動運転エンジニア」獲得戦争の行方

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興味深いことに、グーグルとウーバーは法廷でも激しい闘争を繰り広げている。Waymoは、グーグル出身で、現在はウーバー幹部のAnthony Levandowskiが、LiDar技術に関する機密情報を不正に持ち出したと主張している。Levandowskiはグーグル退職後に自動運転トラックの開発を手掛けるオットーを創業し、昨年8月にウーバーに売却している。ウーバーのトラビス・カラニックCEOはブログで次のように述べている。

「我々は、自動運転車によって“信頼できる輸送手段を全ての人に提供する”というミッションを一層追及していくことにとても興奮しています。自動運転車は交通事故を減らし、多くの命を救うことができます。また、渋滞を緩和し、莫大な駐車スペースを別の用途に使うことも可能にします」

ウーバーは、様々な困難に直面しながらも、これまで通り積極的に自動運転技術者の獲得に動いている。競合他社も同様だ。Paysaのデータによると、現在アップルやフォード、テスラ、ボッシュ、ヒア、ヴァレオ、デルファイ、ルーシッド、GM、nuTonomy、Drive.aiなどが、合計200のポジションで人材を募集している。

「自動車の歴史において、我々は新しい時代の幕開けを迎えている。優秀な人材の獲得競争は当面続くだろう」とスランは述べている。

編集=上田裕資

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