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あなたのスマートフォンには、どのようなスクリーンショットが保存されているだろう?古いSNSのやり取り?イベント会場への行き方?それともネットサーフィン中に見かけて気になった商品?

「LIKEtoKNOW.it」の共同創業者で社長のアンバー・ベンズ・ボックスは、2015年頃から人々のスクリーンショットの使い方が変化したことに気づいていた。きっかけは、iPhoneの写真ライブラリにスクリーンショットと他の画像を自動で分類する機能が追加されたことだ。

ベンズ・ボックスはユーザーがメモ代わりに撮った商品のスクリーンショットにビジネスチャンスを見出した。そこには「購入の意志」がある。スマホのスクリーンショットフォルダは、持ち主のウィッシュリスト(欲しいものリスト)そのものだとベンズ・ボックスは言う。

LIKEtoKNOW.itが今月上旬に発表した新アプリは「スクリーンショットを撮影したアイテムを購入できる」アプリだ。同社はこれまで、提携するインフルエンサーのインスタグラム画像に写った商品の詳細や購入先を、その画像をLIKEしたユーザーにメールで通知するアプリをリリースしてきた。

大幅に進化した新アプリは、インスタグラムのみならず、オンライン上の全ての画像に対応する。ユーザーが気に入った画像のスクリーンショットを撮影すると、アプリがその画像を解析し、LIKEtoKNOW.itのデータベースにある無数のインフルエンサーの投稿画像の中からマッチする商品を探し出す。その後、アプリ上に表示されるオンラインショップからユーザーが商品を購入すると、インフルエンサーとLIKEtoKNOW.itにマージンが入る仕組みだ。

世界中のインフルエンサーと提携

LIKEtoKNOW.itはベンズ・ボックスが2011年、23歳の時に立ち上げたrewardStyle社の事業の一つ。人気ブロガーだったベンズ・ボックスは、自身を含めたSNS上で影響力を持つ人々が投稿コンテンツをマネタイズする手段として、LIKEtoKNOW.itを開発した。現在、同社は世界87カ国、1万2000人のインフルエンサーと提携しており、彼らが1日に投稿する商品数は約3万、提携するオンラインショップへのクリック数は6000万回に及ぶ。ユーザーのLIKEtoKNOW.itを通した購入額も急増しており、2014年は1000万ドル、2016年は1億5000万ドル(約170億円)の売上をもたらした。ベンズ・ボックスはフォーブスが選ぶ将来有望な若手起業家「30アンダー30」の一人でもある。

LIKEtoKONW.itの進化は、SNSの進化と連動している。旧来のブログやフェイスブック、ツイッターなどと異なり、最近のSNSの主流であるインスタグラムやスナップチャットは外部サイトへのリンクが限られているため、ユーザーをオンラインショップに誘導することが比較的難しい。そのような中で、LIKEtoKNOW.itはSNSの壁を超えたEコマースの可能性を探ってきた。

2016年8月、画像解析技術の開発のためにニューヨークのスタートアップChappyを買収したのもその一環だ。今後、どのようなSNSが登場してもLIKEtoKNOW.itの障害にはならないとベンズ・ボックスは言う。「次に来るSNSは、さらに大きな壁があるかもしれません。でも私たちのアプリは、個々のSNSプラットフォームではなくスマートフォン自体とつながっているのです」

編集=海田恭子

 

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