マーサ・スチュワート (photo by Michael Loccisano / gettyimages)

生鮮食品の配送サービス、「アマゾンフレッシュ(Amazon Fresh)」は2016年秋、米食肉大手タイソン・フーズとの提携により、食材をすぐに調理可能な状態に整えて梱包し、顧客に届けるミールキットの宅配サービス、「タイソン・テイストメーカーズ」を開始した。

そのアマゾンフレッシュが3月14日、米国の「元カリスマ主婦」、マーサ・スチュワートと提携する「マーリー・スプーン(Marley Spoon)」のミールキットの取り扱いを開始すると発表した。ミールキットはニューヨークとサンフランシスコ、ダラス、フィラデルフィアの各都市にあるアマゾンフレッシュの実店舗でも販売する予定だ。

スチュワートは(株インサイダー取引で有罪判決を受け服役したが)、ケーブルテレビ局VH-1で放送中の「マーサ&スヌープのポットラック・ディナーパーティー」(「ポットラック」はあり合わせのもので作った料理、の意味)に出演。アマゾンフレッシュのターゲット層でもあるミレニアル世代とZ世代を中心に、再び人気を得ている。

有望なミールキット市場

食品やスーパーマーケット、レストラン関連の事業に携わる誰もが、ミールキットの影響力を認めている。ミールキット宅配サービス各社(ブルーエプロンやハロー・フレッシュ、シェフト、プレーテッドなど)は、最近まで見過ごされてきた大きなチャンスをこの分野に見出し、消費者の需要に応えている。

調理に必要な食材と分かりやすいレシピを箱に入れて顧客に提供するコンセプトは、高い人気を得ている。成功のカギは、1回分の食事に必要な材料が全て、計量済みの形で届けられることだ。

米国の食品業界は非常に大規模だ。ミールキット宅配市場は過去1年間で約15億ドル(約1690億円)の売上高を記録したと推計されており、5年後までに数十億ドル規模の市場に成長すると見込まれている(50億ドルとの予測もある)。

アマゾンの重要性

アマゾンフレッシュが同分野の事業を拡大することは、さまざまな意味で重要性を持つ。まず、ミールキット宅配各社は現在、単純に持続不可能な経済モデルに基づいて運営されている可能性があるためだ。

編集 = 木内涼子

 

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