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2017.03.16

トランプの納税額がついに判明 40億円は高い?それとも安い?

photo by Pool / gettyimages


この1億300万ドルの損失は、トランプが1995年に申告した9億1600万ドルの損失からの繰越控除だった可能性が高いが、納税申告書の全容が公開されていないため、実状は不明だ。(95年の巨額損失はニューヨーク・タイムズ紙が昨年10月に報じた)

今回流出したのは、2005年の納税申告書のうちの最初の2ページのみ。これだけでは、トランプに巨額のAMTが課せられた理由も分からないが、その大部分は1億300万ドルの損失に関連しているとみられる。AMTでは、純営業損失の繰越控除額に上限が設けられている他、トランプが利用したであろう減価償却などの税負担抑制法も制限される。

AMTは近年、富裕層よりも上位中間層の税負担を増加させているが、一方でトランプのように、税制上の優遇措置を活用してAGIを低く抑えながらも結局AMTで多額の納税を強いられる富豪も存在する。この事実は、AMTを維持すべき根拠になるかもしれない。

翻訳・編集=遠藤宗生

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