スタートアップ企業がメディアの取材で注意すべき3カ条

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どんな経営者もニュースを読むのが好きだが、自分が取材を受けるとなったらどうだろう。好意的な取材であっても、インタビューを受ける側は緊張するものだ。取材者によっては秘密を暴露する狙いを持っている場合や、悪いイメージを与える編集をされる危険もある。

多くの取材者が悪意を持っているわけではないが、特に初めての取材や微妙な議題に関する取材の場合は、多少の訓練を積んでおいたほうがいいだろう。下記にスタートアップ企業が取材を受ける場合の注意事項をまとめてみた。

1. 相手を知り、備える
初めて会った人と有意義な会話をするのは難しい。それは相手が記者であっても同じことだ。発言を記事で採用してもらうには、相手の取材の目的を知らなくてはならない。取材者が最近書いた記事を読んで、どのような内容を好んで書いているのかを知っておこう。

例えば痛烈な質問が好きなのか、過去の逸話が好きなのかなどだ。記事を読んで傾向がつかめたら、取材の申し込みの際に提供された情報と照らし合わせ、必要になりそうな話をまとめておくといい。そうすればしどろもどろにならず、数字を間違えることもない。

2. 言えることと言えないことを整理する
財務情報であれ恥ずかしい事実であれ、どんな企業にも公にしたくない話はあるはずだ。取材を受けるにあたって、ブランドの信頼性の高さや企業の成長スピードの速さ等、アピールしたいことがあるはずだ。必ずリハーサルし、自らポイントをまとめておくのが得策だ。また、言えないことを確認するのも重要だ。忘れてしまいそうなら、取材に持参するメモに明確に記しておくといいだろう。

3. 台本を作らない
取材を受けるにあたり、ロボットのような味気無い返答では相手を退屈させてしまう。台本を作り上げてそれを読むだけでは面白味に欠けるのだ。メディア側はクリック数で評価されるため、読み手の関心を惹く興味深い情報や面白いネタを探している。

さらに取材者は人間であり、リアルで興味深い会話をしたいと思っている。取材者は情報を集めて人々と共有するのが大好きで、人や専門分野に興味があるからこそジャーナリズムの道に足を踏み入れたのだ。可能な範囲で質問にオープンかつ詳細に答える努力をしよう。

自分が伝えたいことを明確に話しつつ、相手の反応や質問にも注意を払おう。初めてのインタビューはストレスを感じるものだが、多くのCEOやブランドリーダーたちは楽しんでそれをこなしている。特に、言えないことがいくつかある場合は、重責を感じる場合もあるだろう。しかし、取材者はそのような制約を理解し、尊重してくれることがほとんどだ。準備を万全にし、深呼吸をしてから取材に臨もう。

編集=上田裕資

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