インスタグラムが広報活動の「必須ツール」である3つの理由

Ink Drop / shutterstock.com

インスタグラムは最近、「ストーリー」内でフルスクリーンの広告を打てるサービスを開始した。企業がキャンペーン専用のストーリーを作れるようになったことは、今後のSNSでのプロモーションに大きな変化をもたらすことになる。

2017年はビジュアルコンテンツの年になることは間違いない。ニュースサイトSearch Engine Journalの2016年の調査では「広告展開の際に90%以上の確率でビジュアルを用いている」と回答したマーケターが半数以上にのぼっている。

さらに、マーケターの60%が、2017年のマーケティングにおいて「ビジュアルコンテンツが重要な位置を占めている」と答えた。インスタグラムは全面的にビジュアルコンテンツで構成されており、ハッシュタグによってコンテンツが整理されている。以下に企業が今すぐ広告にインスタグラムを導入すべき理由を3つ挙げた。

1. 潜在的顧客を発見できる

「潜在的顧客をターゲットにするうえで、インスタグラムはフェイスブックを上回っている」とプロモーション会社attract.lyのCEOで創業者のマックス・ベリーは言う。

「例えばウェディング専門の写真家なら、#ido #shesaidyes #hepoppedthequestionなどのハッシュタグを検索するだけで結婚式を控えたカップルの動向を把握できる。さらにロケーションのタグで絞り込めば、潜在的顧客のリストが出来上がる。こんなことが可能なのはインスタグラムだけだ」

自社にとって最適のハッシュタグを見つけるには時間が掛かるかもしれないが、インスタグラムで潜在的顧客を発見できれば、どの層にアプローチすればよいかが把握できるのだ。

2. 親和性の高いユーザーに出会える

インスタグラム上にはブランドと関わり合いたい人たちが多い。調査会社Forresterはブランドの投稿を見て何らかの行動を起こす、ユーザーのエンゲージメント率がインスタグラム上では4.21%であると報告した。この数値はフェイスブックでは0.07%、ツイッターでは0.03%と大きく差が開いている。

また、ショッピングからグルメ情報やセレブのゴシップまで、顧客が求めている事を即座に把握できるのもインスタグラムの特徴と言える。

3. 衝動買いを促進できる

インスタグラムではニュースフィードやストーリーに広告が表示できるだけでなく、画像からeコマースストアにリンクを張ることもできる。衝動買いを誘うにはもってこいの仕組みだ。

インスタグラムは順調に成長しており、今後もユーザー数の増加が期待できる。企業が広告にビジュアルコンテンツを取り入れる場合、世界最大のビジュアルSNSであるインスタグラムを無視してはならない。潜在的顧客の発見の面でも、顧客へのアプローチツールとしても、企業がマーケティングを行う上でインスタグラムは必須のツールと言える。

編集=上田裕資

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