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2017.03.08

ディズニーのネットフリックス買収 求める声が消えない理由

ディズニーのロバート・アイガーCEO (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)


ネットフリックスとユーチューブ、プライムを合わせても、利用にかかる料金は月額60ドル(約6800円)以下だ。米国の消費者たちの大半は、ケーブルテレビや衛星テレビを見ることができなくなっても、何とも思わないだろう。ケーブルテレビの月額利用料金の半額で、恐らく3~4社のSVODを利用することができる。さらに、SVODの方が内容も充実している。

ディズニーは買収を急ぐべき?

ディズニーとネットフリックスはすでに、映画の独占配信に関する契約を締結している。両社が今後、合併の方向に進むことも道理にかなったことだ。

ディズニーは素晴らしい動画配信プラットフォームを「安値」といえる金額で入手することができる。一方のネットフリックスは、(ESPNを含めた)ディズニーの素晴らしいコンテンツと、将来のコンテンツ開発に必要となる資金を手に入れることができる。

ネットフリックスの買収に必要な金額は、日ごとにと言えるペースで増え続けている。ディズニーは速やかな決断を下すことができるだろうか。それとも、現状のままよろめき続けるのだろうか。視聴者数の減少が続く中で不安定な経営を続けたことが、致命的な失敗だったと証明される日が来るかもしれない。

SVODの分野でネットフリックスだけが持つトップクラスの配信プラットフォームと、ブランド認知の価値は非常に大きい。アップルやその他の企業がいずれ、ネットフリックスを手中に収めることの多大な価値に気が付くはずだ。

編集 = 木内涼子

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