レースでの栄光の歴史も ベントレーを「いま新車で買うべき理由」

写真=網中健太

圧倒的な存在感を放つ、ベントレーの「コンチネンタルGT V8 S」そして「コンチネンタルGT V8 S コンバーチブル」。スポーティネスとラグジュアリーが融合する。


英国製の高級車のなかでもベントレーはレースシーンでの栄光という歴史を持つ。ラグジュアリーなサルーンやSUVのブランドという印象が強いだけに意外に思うだろうが、実は、創業者であるW.O.ベントレーはエンジン設計の天才と名高く、手がけたモデルは圧倒的なハイパフォーマンスを誇った。

W.O.が辣腕をふるった時代は自動車の歴史において“ヴィンテージ・カー”と呼ばれる傑作が相次いでデビューした時代であった。だからこそ、ベントレーの突出した性能は、そうした変化の中に身を置く裕福なモータリストからの支持を受けたのだ。そして、パワフルなクルマを操ることへの情熱を持つ若者たちにとって、ベントレーは憧れの対象となり得たのだ。加えて、“ベントレー・ボーイズ”と称される富裕層の若者たちが自費で参戦したブルックランズやル・マンといった過酷なレースで勝利したことも、ベントレーの歴史を輝かしいものにしている。

そうした背景を知ったあと、「コンチネンタルGTV8 S」と、そのトップレス仕様である「コンチネンタルGT V8 S コンバーチブル」を眺めると、このクルマが纏うスポーティネスに共感できるはずだ。

ベントレーを代表する「コンチネンタルGT」に最新の4リッターV8ツインターボユニットを搭載し、さらにスープアップを施すことで528psもの大出力を発揮する。2トンを超える重量級だが、最高速は300km/h超という俊足ぶりだ。

同時に、100色を超えるボディカラーのバリエーションの豊かさや、ハイドと呼ばれるシート地のカラーやステッチの種類、トリムやパネル類の素材といった、個性を主張する選択肢が豊富なのも魅力だ。例えば、マットなベージュにバーガンディのハイドといった既視感のない組み合わせをオーダーできるのも、新車を手に入れる醍醐味である。

先進性とスポーティネス、色や素材といった選べるバリエーションの豊さ、いずれも高い次元で実現できるバランス感こそが、ハイエンドのラグジュアリー・カーを手に入れる価値でもあるのだ。


メインハイドとセカンダリー・ハイドに異なる色を選ぶ、ツートーンも人気だ。ウッドやメタルのパネル類、トリムの素材やカラー、ステッチまで好みでオーダーできる。

文=川端由美

この記事は 「Forbes JAPAN No.32 2017年3月号(2017/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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