大統領顧問のケリーアン・コンウェー (photo by The Washington Post / gettyimages)

ドナルド・トランプ政権と主流メディアとの対立が、さらなる激化の様相を見せている。米ニュース専門放送局MSNBCの人気番組「モーニング・ジョー」のキャスターが15日朝、ケリーアン・コンウェー大統領顧問は「もはや信用できない」として、今後の出演を拒否すると宣言したのだ。

コンウェーはここ数日間にわたり非難の矢面に立たされていた。コンウェーは今週、マイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任をめぐる騒動が勃発する中、まるで政権中枢部から「蚊帳の外」に置かれているかのように、ホワイトハウスの声明と矛盾する発言を繰り返した上、トランプ大統領の長女イヴァンカのブランドをFOXニュースの番組で宣伝したことで政府倫理局(OGE)からのお叱りも受けた。

これに業を煮やした「モーニング・ジョー」のキャスター、ミカ・ブルゼジンスキーは「テレビで見る彼女はいつも、どこかがずれていたり、誤っていたりしていた」と批判。コンウェーから番組出演の希望があったことを明らかにした上で、自分がキャスターを務める限り今後の出演は拒否すると宣言した。

同番組の看板キャスターであるジョー・スカボローもこれに同調し、「彼女は表に出てきてはうそをついており、こうしたうそは数時間後にはばれている」と非難。コンウェーは「蚊帳の外」に置かれており、政権メンバーの重要会議にも出席していないと指摘した。「彼女はテレビに出演し、自分の存在価値を証明するためだけに、あれこれ口にしている。舞台裏では、彼女はこうした会議に参加していない」(スカボロー)

コンウェーが主流メディアから締め出されるのはこれが初めてではない。2週間前にはCNNが、「信頼性における深刻な懸念」を理由に同局の番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」への出演を拒否していた。

コンウェーの波乱の1週間は13日に始まった。彼女はMSNBCの番組で、フリン大統領補佐官は「大統領の全面的な信頼」を受けていると発言したが、ショーン・スパイサー大統領報道官はその直後、トランプ大統領が「現状を評価中」だと公表。その数時間後にフリンは辞任した。

翻訳・編集=遠藤宗生

 

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