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スマートウォッチが登場して数年が経つが、一般ユーザーに受け入れられたとは言い難い。米国の時計メーカー「フォッシル」もこの事実に直面した。

フォッシルは2月14日に四半期決算を発表。翌日朝の株価は20%の急落となった。業績悪化の最大の要因は、Android Wear搭載のスマートウォッチシリーズだった。

フォッシルの今四半期の営業利益は4,970万ドル(約57億円)で、売上は9億5,900万ドル(約1,095億円)。前年同期から30%の下落となった。同社はスマートウォッチにいち早く参入した伝統的時計メーカーの一社で、グーグルが喧伝するAndroid Wearの流れに飛び乗った。同社の製品は競合に比べやや割高で、デザインも精彩を欠いており、フォッシルの名はスマートウォッチ分野ではさほど響かなかった。

フォッシルのスマートウォッチは価格を大幅に引き下げ、アマゾンでは現在のところ50ドルから100ドル程度で販売されている。この価格ではほとんど利益を出せない。しかし、CEOのKosta Kartsotisは、ここ数年でスマートウォッチの人気は高まると述べている。

ここで浮かぶ疑問は、果たしてスマートウォッチは市場に受け入れられるのかというものだ。アップルウォッチも一定の成果はあげているが、大成功とは言い難い。最近ではモトローラのように、ウェアラブル分野から撤退を決める企業も相次いでいる。スマートウォッチの元祖として知られたPebbleは昨年、スマートウォッチの製造を停止し、Fitbitに買収された。

フォッシルは今年、さらに価格を抑えたスマートウォッチを市場に投入し、復活を目指すという。それらの製品のOSがAndroid Wearであるのかどうかは定かではないが、同社は社内でソフトウェア開発を行っておらず、いずれにしろ機能を絞った製品になるのだろう。

グーグルは最近、予定より数ヶ月遅れでAndroid Wear 2.0をリリースし、LGと共同で「LG Watch Style」と「Watch Sport」という2つのデバイスを発売している。

編集=上田裕資

 

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