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大切な人へのバレンタインデーの贈り物として、香水を選んだ人もいるかもしれない。資生堂EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域社長兼CEOのルイ・デサザールもその一人だ。だが、デサザールの場合は他の人たちと少し規模が違う。

デサザールはパリを拠点に同社のフレグランス事業を率いる立場にある。そして、デサザールの任務は「向こう5年以内に資生堂グループを同地域の高級化粧品(フレグランス)ブランドのトップ5以内に引き上げること」だ。これは、資生堂の中期戦略「VISION 2020年」に掲げられている達成目標の一つでもある。

世界約120カ国で事業を展開する創業145年の日本企業、資生堂は各地に約4万6,000人の従業員を擁する。2年前に現職に就いたデサザールは、就任の時点ですでに20年に及ぶ同業界での豊富な経験があった。そして、すぐに担当部門の組織改革に着手した。また、「ドルチェ&ガッバーナ」のフレグランスとメーキャップ・スキンケア商品の開発・生産、販売に関するグローバルライセンス契約の締結も実現させた。

デサザールによれば、「フレグランスは毎年、女性向けだけで300〜400種類ほどが発売される。だが、生き残るのはそのうちの一つだ。成功率は極めて低い」。また、市場への参入には非常に高いコストがかかる。ただ、それでも成功すれば利益は大きい。「一つのブランドの中で、フレグランスがファッション部門全体の利益を上回ることも珍しくはない」という。

女性たちの職場

デサザールの部下は、大半が女性だ。EMEA地域では従業員の79%を女性が占める。資生堂は日本企業であり、取締役は全員が日本人だ。欧米の企業にとっては難しい会社のように思えるかもしれないが、デサザールによれば、伝統な男性優位のビジネス文化においては、企業の多様性という点で先頭を走る企業だといえる。

デサザールは自身の職場を「とても快適」だと評価する。「エネルギーに満ち、規律ある職場だという点を気に入っている」「女性たちは協力的で、本当に周囲の人たちのことをよく気にかけている。女性の方がエネルギーにあふれている」という。

編集 = 木内涼子

 

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