ジェームズ・コーデン(Photo by Kevork Djansezian/Getty Images for Glamour)

2月12日(現地時間)開催の第59回グラミー賞の司会者を務めるジェームズ・コーデンは、米ビルボードの取材で次のように述べた。「他の出演者のギャラについて聞いたとき、羨ましいと思ったことがあるよ」

米CBSのトーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー」のホスト役として知られる彼が、3時間半に及ぶグラミー賞の司会で得る報酬はフォーブスの試算では2万ドル(約230万円)程度だ。多くのTVスターたちは彼の4倍から5倍の報酬を得ているが、グラミー賞の司会者は出演料について、組合から「最低5,000ドル以上」と規定されている。

しかし、グラミー賞で司会を務めることは、今後のコーデンに巨大な富を与えるだろう。フォーブスは同じく「ザ・レイト・レイト・ショー」でおなじみのジミー・ファロンや、ジミー・キンメル、スティーヴン・コルベアらの昨年の年収をそれぞれ1,200万ドル(約14億円)と試算している。しかし、コーデンの年収は400万ドルを下回るとみられる。

今後、グラミー賞の司会によりコーデンの認知度は劇的に向上するはずだ。昨年のグラミー賞の司会はLL・クール・Jが務めたが、視聴者数は2,495万人に及び、これはコーデンの番組の平均的な視聴者数(133万人)の18倍以上の数字だ。

「現状ではコーデンの知名度は第一線クラスのものとは言えませんが、グラミーの司会はお金以上の価値を彼にもたらします」と、南カリフォルニア大学教授でメディアに詳しいセス・シャプリオは述べている。

コーデンが今回の司会を立派にこなしたなら、新たなファンを獲得し、彼のライバルとされるセス・マイヤーズ等を上回る人気を得ることになる。彼が出演する番組の知名度向上にもつながり、広告スポンサーもより多くの広告料を番組に注ぐことになる。結果的に、今後のコーデンの番組出演料は飛躍的に上昇することになる。

コーデンの人気を決定づけたのは「レイト・レイト・ショー」の1コーナーである「カープール・カラオケ」だ。このコーナーでコーデンはミシェル・オバマ元大統領夫人やマライア・キャリー、アデルといった多彩なゲストを迎え、車内でカラオケを共に歌って注目された。アデルの出演した動画はユーチューブでの再生回数が1億5,000万回を超える人気となっており、コカ・コーラやマクドナルドといったスポンサーの関心も惹きつけた。

新たな視聴者の獲得で、コーデンの収入は飛躍的に伸びるだろう。特にソーシャルメディア上での人気の拡大はスポンサーにとっても非常に魅力的だ。

「グラミー賞関連の投稿はSNS上で最も盛り上がるテーマの一つです。コーデンの人気がソーシャル上で高まることは確実です」とシャプリオは述べた。

編集=上田裕資

 

SEE ALSO