photo by Sean Gallup / gettyimages

MTVで番組編成部長を務めたMina Lefevreは2月9日、自身のフェイスブックの投稿で、MTVを離れ、フェイスブックのコンテンツ部門長に就任することを明らかにした。投稿で彼女は「フェイスブックのオリジナルコンテンツ制作に関わることは、長年の夢だった」と述べている。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグは直近の四半期決算発表で、新たなコンテンツビジネスを検討していることをほのめかしていた。ニュースメディアRecordは昨年、動画共有サービスCollegehumorの共同創業者、Ricky Van Veenのフェイスブックへの転職を報じ、フェイスブックがオリジナル番組の制作に乗り出すとの見方を示していた。

一方でフェイスブックは、アップルTVと類似したTVアプリの開発も行っている。傘下のインスタグラムにスナップチャットを模倣した機能を投入した経緯を考えると、同社がオリジナル番組制作へ向かうのは当然の流れかもしれない。

フェイスブックには巨大な資本があり、そこに欠けているのは人材のみだった。そこで新たに加わったのが元MTVのMina Lefevreなのだ。

LefevreはMTV時代に「Faking It」や「Awkward」「Finding Carter」「Scream」といった有名番組を手がけた実績を持つ。フェイスブックの動画コンテンツはTVで視聴されるよりもむしろ、タイムラインに紛れ込む形で表示されるだろう。

動画コンテンツの配信にあたり、フェイスブックはオリジナル作品だけでなく、他社のコンテンツを流す可能性もあるが、一つだけ確かなのは同社がユーザー属性やどの程度の長さのコンテンツがふさわしいかを完全に把握していることだ。

フェイスブックでは既にATTN等の外部企業が制作した、短編の動画コンテンツが人気を博している。今後は独自のニュースやコメディを配信することも考えられる。

フェイスブックは様々な手法でユーザーの趣味嗜好を把握しており、そのデータを動画配信に用いることで大きなビジネスチャンスが広がる。スナップチャットがこの分野で足踏みしている間に、ニッチな動画市場を一気に独占することも可能だ。動画コンテンツにより、ユーザーの滞在時間を伸ばし、同社のサービス内に閉じ込めることができる。

近い将来、マーク・ザッカーバーグがエミー賞を受賞することになるかもしれない。それはもしかしたら、ラズベリー賞(エミー賞前夜に「最低」な映画を表彰する賞)になる可能性もある。

編集=上田裕資

 

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