ユニコーン企業を生む「世界の大学」10校 スタンフォードが首位に

Michael Warwick / shutterstock, Inc.

企業価値が10億ドルを超えるスタートアップ“ユニコーン”の輩出数が圧倒的に多い大学はスタンフォード大学で51社だ。2位は37社と大きく引き離されたハーバード大学。カリフォルニア大学は17社で3位に着けた。

英国の会計ソフト会社「Sage」のデータによると、世界のユニコーン企業250社の創業者あるいは共同創業者の498名のうち172名が、ユニコーン輩出数が多い大学トップ10の卒業生だった。

ユニコーンという名前を考案したのは投資家のアイリーン・リー(Aileen Lee )で、2013年11月にTechCrunchの記事で用いたのがルーツとされている。今回のリストはCrunchbaseに掲載された企業価値を指標とし、250社を抽出。過去12年間でIPO後に時価総額が10億ドルを超えたか、10億ドル以上で買収された企業を対象とした。

アマゾンの場合、19年前にIPOを行ったためここには含まれていない。下記にその10社を挙げる(創業者数は「ユニコーンの創業者数」、卒業生としては代表的な創業者1名を記載した)。

1位:スタンフォード大学
創業者数:51人
卒業生:ピーター・ティール(哲学の学士号、法務博士)

2位:ハーバード大学
創業者数:37人
卒業生:クラウデラのJeff Hammberbacher(数学の学士号)

3位:カリフォルニア大学
創業者数:25人
卒業生:GoProのニック・ウッドマン(ビジュアルアーツの学士号)

4位:インド工科大学
創業者数:13人
卒業生:Ola CabのBhavish Aggarwal(コンピューターサイエンス・アンド・エンジニアリングで学士号)とAnkit Bhati(機械工学で学士号と修士号)

5位:マサチューセッツ工科大学
創業者数:10人
卒業生:ドロップボックスのドリュー・ヒューストン(コンピューターサイエンスで学士号)

6位:ペンシルベニア大学
創業者数: 9人
卒業生:テスラのイーロン・マスク(物理学の理学士号)

7位:オックスフォード大学
創業者数:8人
卒業生:Eventbriteのケビン・ハーツ(歴史学の修士号)

8位:テルアビブ大学
創業者数:7人
卒業生:ForeScout TechnologiesのDror Comay(数学の学士号)、Oded Comay(コンピューターサイエンスと数学で学士号)、Ori Naishtein(コンピューターサイエンスと数学で学士号)、Hezy Yeshurun(応用数学で学士号、修士号、博士号)

9位:コーネル大学
創業者数:6人
卒業生:WayfairのNiraj ShahとSteve Conine(共にエンジニアリングの理学士号)

10位:南カリフォルニア大学
創業者数:6人
卒業生:InstacartのMax Mullen(企業経営の学士号)

今回のリスト作成にあたって大学中退者は対象から除外した。例えばマーク・ザッカーバーグはハーバードを中退しているためカウントされていない。スナップチャット創業者のエヴァン・シュピーゲルもスタンフォードを中退、ウーバーの創業者トラビス・カラニックもUCLAを中退したためカウントされていない。

ペイパルの創業者ピーター・ティールはスタンフォード大学を卒業しているが、若手起業家を支援するプログラム「Thiel Fellowship」では、10万ドルを支援する条件として「大学を中退すること」を挙げている。今回のリストではユニコーン創業者の94%を男性が占めていた。

編集=上田裕資

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