その私がついに、「ぜひこれが欲しい」と思うドローンを見つけた。その名は「傘付きドローン」。的を射たネーミングだ。上に傘が乗ったドローンだ。最新技術を採用したこのドローンは、あなたの後を付いてきて、雨にぬれないようにしてくれる。価格は「わずか」1,299ポンド(約18万円)だ。
詳しく調べてみればみるほど、関心が高まる。このドローンは、「DJI Phantom(ファントム)4」を改良したもの。DJIのホームページを見ると、ファントム4は屋外でさまざまな使い方をすることができる。飛行速度は時速70km以上だ。
一方、「傘付きドローン」を通信販売している英国の「ドローン・ダイレクト」によると、この製品は「犬の散歩をするとき、自転車に乗って移動するとき、スポーツを観戦するときなどに最適」だという。
さらに、「ハンズフリー操作が可能──ドローンは携帯電話のGPS機能を使って自動的に、あなたの後を追いかけます」と説明されている。ハイテクだ…いや、だが「後を追う」とはどういうことだ?
ファントム4の写真を見ると、どれも誰かの後ろ側を飛んでいるようだ。「傘付きドローン」も、ぬれないのは自分(ドローン)だけ、ということはないだろうか?
いや、それならそれでもいいだろう。格好のいいドローンだ。ぬれないようにしておくだけの価値はある。ただ、このドローンについて私が最も残念に感じたのは、飛行時間がたった30分程度という点だ。雨の中を30分以上も歩くことなどないかもしれないが、そうする場合にはこのドローンを2つ用意しておくことだろう。一方が動かなくなったら、もう一方を使えばいい。
いずれにしても、価格は約18万円だ。私は23万円近くで愛車のポルシェを買ったが、ワイパーが壊れていて雨の中を走ることができない。しかし、隊列を組めるだけこのドローンを買えば、その問題も解決だ。オープントップのポルシェで雨の中をドライブ!素晴らしいではないか。
冗談はさておき、私はこのような製品が完成したということに本当に感銘を受けている。ドローンズ・ダイレクトは新しいものを作ることの価値のために、これを開発したのだろう。それに、少しはメディアの注目を集めるためにも。どちらも成功だ。
ただし、精度の点では少し心配な点がある。DJIは、ファントム4の精度について、±0.5mと説明している。傘自体が直径約1mであることを考えると、この精度は…。まあ、どうでもいい話だ。「傘付きドローン」は素晴らしいアイデアだ。